AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

BENETON ブランディングのその先(4)

2011-12-31 00:35:18 | ブランディー質で割ったらブランデイング



ここ数年ユニクロのサイバー広告の話題性で影が薄くなってしまったベネトン。
世界の人種差別、セックス、戦争等 問題意識を駆り立てられるその表現の巧さとキレの良いビジュアルとタグラインには何時も驚かされた。ユニクロは商品から入っていったが、逆にベネトンは、世界の持つ闇の部分の問題意識を核に展開し、マイクロクレジットではアフリカの起業家支援をしてきている。


そしてbeneton funが集まるIts my spaceで読者モデル候補を世界中から集めていた。ユニクロとベネトンではコアターゲットも違ってくる。そんな中 以前の平和を意識した斬新なデザイン広告。ベネトン魂は健在だ。

今までにも、ミヤンマーの暴動などで互いを思いやる表現等してきたが、今回の様なインパクトはなかった。世界で敵対する指導者達を、kissさせるアイディアだ。名ずけてUNHATE キャンペーン。




UNHATE.COMに自分の写真を登録すれば、自動的に登録した写真が互いにキスするように自動生成される。これも面白い。
http://kisswall.benetton.com/

しかしながら、バチカンのローマ法王庁は、広告ポスターを「有害」とする声明を発表した。

ローマ法王ベネディクト16世とイスラム教指導者アフマド・アル・タイーブ師が熱烈なキスを交わしている写真を掲載したものである。合成写真なんだから、、、。「神も仏もキリスト教もイスラム教も皆同じはず?」なのだが、このバチカンの強硬姿勢は宗教の根深さを表した「教皇姿勢」だ。ホント、宗教は怖い。