AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

留学生気質(1)

2009-11-28 01:28:15 | 学問のススメの涙
最近、友人の依頼で留学生に会うことが多い。まずは、綺麗な日本語を話す。日本語学校で綺麗な日本語を学んでいるからだろう。次に感心するのは、自分の道をちゃんと持っていること。日本の大学で吸収出来る事はとことん吸収しようとしている。以前、サザンカリフォルニア大学教授の特別講義をある大学で拝聴したが、質問するのはやはり、留学生だった。その流暢な英語にも感服した。
学生数が減少し、多くの留学生を呼び寄せるのに大学も必死だろう。地方大学ではその半数をアジアの留学生に依存しているとも聞く。そこで問題になるのは、学科の教育方針と学生達が求める授業内容とのズレである。米国の大学では、教授で元社長今は会長、でも若くバイタリティのある先生が多い。要は現場とのズレがない。日本の大学ではどうだろうか?論文は書いて博士号を持っているが、現場を知らない方も多い。演習ゼミにしても現場を知らないのだから、学生の遊び演習ゼミとなる。だから現場では使えない。アジアの留学生は英語が流暢である。最近多くの有名大学が英語能力のある講師を募集するのも解る。
カリフォルニア大学バークレー校は、YouTubeで教授達の特別講義を流している。米国の大学も良い留学生獲得に必死なのだ。もう日本語だけでは通用しないし、ずれのある授業や演習ゼミを学生達は望んでいない。教える側は知らなくても、学生達には解るものだ。彼等はちゃんと見抜いていることを、教える側は自覚すべきであろう。これからは、産学共同開発等良い大学に集中していき、大学も自然淘汰されていくことだろう。NHK の特集で中国の大学をやっていたが、大学の隣にマイクロソフトのビルが建っている。この遅れをどう取り戻せるかは大学の経営者の力量だろう。