AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

メディアの融合の先に見えてくるもの(4)

2009-09-22 19:12:10 | CGMの感染力
Sarah Silverman and The Great Schlep


今年のカンヌ広告祭ではオバマ大統領選のキャンペーンが、Titanium & Integrated Lions のグランプリを獲得し、他部門でも数多く受賞している。
その中でも面白いキャンペーン展開があった。Jewish Council for Education & Researchが実施した「The Great Schlep」キャンペーン。フロリダに住むユダヤ系の老人達の票を呼び込むものである。
キャンペーンの中でもユダヤ系のコメディアン サラ・シルバーマンの「グレート・シュレップ」という動画が面白い。民主党大統領候補のオバマ氏への投票を面白く表現し、100万件以上のアクセスがあったそうだ。全米のユダヤ人の若者達に「フロリダに住む祖父母を訪れ、オバマへの投票を説得して」と言う「シュレッパー<schlepper>」と呼ばれる旅人たちを生み出した。日本と違い、米国大統領選は国民の祭りでもある。若者達が故郷フロリダに帰郷し、説得するキャンペーンが、フロリダでの勝利へと繋がった。かって巨匠オーソンウエルズがラジオドラマ「火星人襲来」を聞いたニューヨーカー達がパニックを起こしたそうだが、情報が飛び交う今日「如何にコンシューマ達を換気させるか?」バイラル効果のアイディアが求められる。