半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ラッシュ プライドと友情』を観ました。

2014-02-24 18:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 フェラーリに乗る沈着冷静で隙のないレース運びをするニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、マクラーレンに乗る奔放な性格ながら誰からも愛される天才型のジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)は、正反対の性格と走り方のため、常に比較され、衝突することもあった。1976年、前年チャンピオンのラウダはトップを疾走していたが、ドイツ・ニュルブルクのレース中にコントロールを失い壮絶な事故を起こす。大怪我を負ったラウダは生死の境をさまよい再起不能かと思われたが、6週間後、まだ傷が治っていないものの彼は復帰。そして迎えたシリーズ最終決戦の日本・富士スピードウェイ。ラウダとハントは互いにライバル以上のつながりを感じながらレースに臨む……。
MovieWalkerより)(公式サイト

 勿論、この作品はずっと観たかったし、しっかり劇場で観ました
俺がF1にハマった時代より、更に2世代くらい前の物語・・・というか実話ですね
常に冷静沈着であり、緻密な男、ニキ・ラウダと、天性のドライビングテクを持ち、タバコ、酒、そして女をこよなく愛するジェームズ・ハント・・・この2人の出会いから、長年のライバルとしての戦いを描いた作品です
まず、F1を知らない人達に対しての感想としましては・・・
タイトルに「友情」とありますが、熱い、そして涙が出るっていう、脚本サマサマって感じの「友情」というのはこの作品にはありません
実話だから、過度な演出はありませんし、何しろ、「俺が世界で一番速い」と思ってF1まで上り詰めたグレート・ドライバー達ですから・・・そこにあるのが、もう一つのタイトルにある「プライド」のぶつかり合いですし、このぶつかり合いが出来る「究極の2人」を見届けることが出来ます
舞台は、1年で2人は死亡するという、命がけのレースであり、そこを主戦場とする2人と、その2人を愛する女性、そして仲間たち・・・
うん、ありがちなコメントになってしまいますが、F1、レースを知らなくても、この実話は見ごたえがあると思います

 次に・・・(長くなってます)F1を観ている俺の観点からの・・・
まず、2人の出会いが、F3からってのが知りませんでした。F1へのステップアップの仕方も対照的ですねぇ
ワトキンスグレンに舞台が移ったので「もしや」と思いましたが、やはり、死亡事故のシーンがありましたね・・・あれは、やはりヘルムート・コイニク選手の事故でしょうか
とにかく、当時のF1マシンの再現がすごいですね。主役の2人のフェラーリマクラーレンは当然としても、JPSロータスとか、6輪ティレル(しっかり、「たいれる」って)も・・・見ててワクワクしますし、エンジン音とかも迫力がありました
コースも再現されていてビックリ、ニュルブルクリンクは今でも顕在としても、モンツァとかは昔の風景(オーバルコース)もあるし、インテルラゴスや富士スピードウェイも今のように綺麗に整備されていない・・・制作者の意気込みを感じます
当時のドライバーの名前も結構知ってるので、その点も面白かった。クレイ・レガッツォーニなんか、とんがったラウダと「良いコンビ」だったんですねぇ あと、エンツォ・フェラーリの存在感なんかもソックリです・・・ロン・デニスはいた
キャストスクロール観たら、「HASEMI」とか出てました。日本GPでスポット参戦してた長谷見選手を誰かが演じていたんですかね そんな所までやる すごい

 とにかくロン・ハワード監督が、「2人の天才」をしっかりと我々に見せてくれています。改めて、当時の戦いを観てみたくなりました。
俺がF1にハマってからも、セナプロスト、シューマッハハッキネンという「究極のライバル」たる戦い、そして感動のドラマを観てきました。
いつか、彼らの戦いを監督が映画化して、F1を知らない人達に広めて欲しいなぁ・・・と、心から思いました

ちゅうことで、ハントみたいな破天荒なドライバーは今はいないなぁ・・・で85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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