『仰げば尊し（全８話）』を観ました。

　ある日の横須賀埠頭近くの公園、初老の男の指揮により、少年少女らによるブラスバンドの音が鳴り響く。「やさしく、丁寧に…」と声をかけながら、それでいて情熱的に指導する樋熊（寺尾聰）を興味深く見つめる美崎高校・校長の小田桐（石坂浩二）。定年まで最後の１年、問題の多い美崎高校の生徒と向き合い、よい形で高校生活を送らせてあげたいと切に願っていた小田桐は「今まで子どもたちの目線に合わせて接してきただろうか？」と感じていた。そんな時、樋熊のような人間を学校に迎え、一から指導を見直そうという決意により、美崎高校へ来て欲しいと樋熊へ頼み込む。
（ＴＢＳ番組紹介より）

　神奈川県立野庭高校(１９８０年代当時)の弱小吹奏楽部に起こった奇跡の実話『ブラバンキッズ・ラプソディー』『ブラバンキッズ・オデッセイ』 (石川高子・著/三五館・刊)に脚色を加え、オリジナルドラマとして“奇跡の物語”を描きます。・・・とサイトに書いてありました
高校の吹奏楽部は弱小、そして周囲にはワルが暴れてて、そこに一人「異色」の先生が来て、不良を更生させ、かつ部も盛り上げる奇跡の物語・・・
文科系・体育系の違いはあれど、「スクール・ウォーズ」を想像する俺は、その年代です。はい
まあ、体育系ではないので、あんな「熱血」はありません。樋熊先生は秘めた情熱はあれど、表面はとっても「穏やか」ですよ。
で、ワルな奴らも、１話でこそ尖ってたものの、２話以降、すっかり丸くなってましたよね・・・
（落とし前をつけにいったシーン（相手は、今、巷を大いに騒がした２世俳優・・・）も、なんか生ぬるい）
あと、運動系のような「激しい練習」とかが無い分、樋熊先生が「調和」等を説いているのは分かるものの、吹奏楽部全体のレベルが上がっている様が分かりづらいです。
（俺が音楽オンチだからかも知れません）
８話という短さで、あっという間に、大会で優秀な成績を収めてしまうので・・・ズキューーーンという感動がありませんでした。
ただ、一方で、樋熊先生の「病気」という部分が、この作品のもう一つの重要なファクターだったんですよね。
なので、そんな短い期間、樋熊先生と一緒に上を目指し、そして生徒たちはこの「想い」を胸に新たなステージに向かっていく・・・ラストシーンがこの作品の「全て」だったんでしょう・・・
ちゅうことで、吹奏楽部ということで、ウチの娘はじっくり鑑賞していた・・・で５０点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

『機動戦士ガンダムＵＣ ＲＥ：００９６（全２２話）』を観ました。

　福井晴敏さんの同名ヒット小説をＯＶＡ形式にして全７巻発売していたアニメ版を再編集し、全２２話のＴＶシリーズとしてオンエアしてました

ＯＶＡでじっくりと作った「クオリティ」が、ＴＶシリーズになるんですから、そりゃあ豪華ですよね
個人的には、メーテレ（名古屋テレビ）というフレーズも懐かしいですし、日曜朝７時という、子供達のヒーロー物の時間帯に、正統派リアルロボットアニメが殴り込みをかけている点も、男気を感じました
で、作品としては、ＯＶＡで一通り見ていますので、新鮮さというのはありません。
ただ、特に後半の物語は、ＯＶＡでも１回しか見てないので、正直「こんなシーンあったっけか？」というような部分はありました。
もともとＴＶ版の尺で作ったものではないので、特に前半については、毎話、ブツ切り感がありましたねぇ
ネットを観て後から知ったのですが、細かい部分で作画を修正していたり、追加シーンがあったそうですね。
こちらも、（何せ繰り返し見てないし、比較もしてないので）正直分かりませんでした。
・・・と、あまり良い点を出してませんが、もともとの話が面白いので、十分楽しめましたよ
副音声で、福井さんとかが解説していたそうで、好きな人は結構受けたそうですね。
ちょっと本編の感想からは外れますが、こういった形のリリース（ＯＶＡを再編集し、部分修正や新作画を追加）は、俺をはじめ、もともとのＯＶＡシリーズを一生懸命買った人にとっては、正直複雑ですよね
これで、このＴＶシリーズがＢＤとかで発売されちゃったら・・・もう一度コレクションするような予算はないし
商売としては、完全新作を２つ作るより、こうやって１つの作品を微修正しつつ発売していくと・・・オイシイんでしょうねぇ
ちゅうことで、攻殻ＡＲＩＳＥ、ヤマト２１９９・・・同じようなスタイルだなぁ・・・で８５点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません