２０１２年第１９戦 アメリカＧＰ・決勝

　偶数列と奇数列とのグリップの差が極端なスタートでした
セクター１の最初の切り返し、セクター２のストレートエンド、セクター３の連続直角コーナーあたりで、オーバーテイクが結構見れましたね。
コース幅があって、ライン取りも色々とできていましたし、面白いコースに感じました。

　優勝したハミルトン選手、彼らしい攻めた走りでした　抜かれたヴェッテル選手は、「２位で満足」ってタイプでは無いでしょうが、リスクを冒さない走りに徹したのが正解ですよね
これでレッドブルのコンストラクターズ・チャンピオンが決定しました。
正直、天才デザイナーのＡ．ニューウィ、そして贅沢な資金ですから、当然と言えばそれまでですが・・・
で、問題はフェラーリですよ。あえて問題と言いますが
予選でマッサ選手が先行したので、「まさかなぁ・・・」とは思いましたが、マッサ選手をわざとペナルティ対象とし、アロンソ選手を奇数グリットに上げるという戦略・・・いや、策略を決行しました
ま、昔のシューマッハ－バリチェロのコンビ時代のときもあからさまにコース上で譲ったりすることが多々ありましたが、今回はスタート前のグリットを操作しちゃう
レース後のチーム関係者も当然のごとく主張しているし・・・まあ、こんなもんなんですかね・・・複雑です
その恩恵を受けて、かつしっかりと順位を上げてチェッカーを受けたアロンソ選手はさすがだと思います
ただ、今回はペナルティを甘んじて受けても、しっかりアロンソ選手のすぐ後方の４位でチェッカーを受けたマッサ選手に拍手を送りたいです
ザウバー勢は・・・かなり落胆モノです
序盤のレースペースが悪くて、トロロッソからも離れさている状況・・・ラスト数週の可夢偉選手はハイペースでしたが、気休めにもなりませんでした
ただ、ザウバー以上に絶不調なのが、争っているメルセデス。
来季に向けて開発をシフトしているとはいえ、ここんとこ、ずーっとノーポイント続きです。
シューマッハ選手なんか、予選でせっかく６位をＧＥＴしたのに、決勝では抜かれてばかりの１６位・・・
引退していく彼に対して、チーム＆マシンが情けなさすぎです・・・

　さあ、長かった波乱のシーズンも、次の第２０戦ブラジルＧＰで終了となります
アロンソ選手としては、レッドブルのマシントラブルだけが頼りのような・・・
来季の去就が決まっていない可夢偉選手、掲げているコンストラクターズ５位を獲得できるか
しっかり見守りましょう。
Ｐ．Ｓ．表彰台のピレリのカウボーイハット、Ｇｏｏｄでした