1294. 月に吠える

　月曜日。盆休み明けで、朝の通勤列車内はどことなく殺気立っていました。私の職場は、世間の休みとは逆に書き入れ時なので、お互いに時期をずらせて休みを取っています。だから、差が分かって面白い。
　ということで、以下、蘊蓄です。すみません。

　昨日のOFAのPV新着。オールスターライブ。残暑見舞いなので、私は盆踊りをテーマにしました。
　今はどうなのかな。私の思い出は幼少期ですから40年も前の話。しっかりやぐらがあって、でも、かかる音楽は定番以外は流行歌。こんにちは赤ちゃんとか、オバQ音頭とか、世界の国からこんにちは、とか。もちろん、音源はEPレコードです。真空管アンプがまだ主流のはず。ハンディメガホンと同じ形のトランペットスピーカーは21世紀と同じ。
　…ああっ読者様、どこに行くんですか、これから面白くしますから。

　盆踊りは太陽暦でははっきりしませんが、旧暦ではお盆が15日ですから必ず満月。会場が始動し始める頃、東の空からおもむろに出てくる盆のような月は、さぞや印象的だったでしょう。
　蘊蓄ついでに、盆のような月、は比喩ではなく、本当に円盤に見えます、球ではなく。
　これは、月の表面を覆っているレゴリスの反射特性によるもので、道路標識の反射のような感じのはずです。つまり、正面に特に強く反射します。だから、中心から円周までほとんど光量が変わらない。

　やっと本題。
　「うさぎ」という童謡があります。歌詞の著作権はとっくに切れていると思うのでここに掲載すると、

　うさぎ うさぎ
　なに見てはねる
　十五夜お月さま見てはねる

　これも比喩ではないです。私は経験がないから、母の語ったことですけど、ある月夜、庭からトントンと音がするので見てみたら、(多分、飼いウサギが)とんとんと跳ねていたとのこと。
　童謡と言っても馬鹿には出来ません。精緻な自然観察が元になっているのかもしれません。

　だから盆踊りのPVで三月ウサギの耳を採用したのでした。言いたいのは、これだけ。