なんだか妙な単行本をつかんでしまった感じ。数学と国力の歴史的経緯を述べた本なのですが、中盤以降が私には意図不明。だから書名は言いません。書店に行ったらすぐに分かるはずです。
要するに数学と産業の関わりを言いたかったみたいです。古代では農業。近代では工業。今は商業かも。
一方で国威、という言葉があります。オリンピックを想起すれば良いでしょう。近代オリンピックの初期に綱引き(tug of war)、という競技があって今想像すると滑稽ですけど当時は真剣だったはず。
数学もそういった側面があると思います。私がすぐに思い出したのは金星の太陽面通過と呼ばれる現象。およそ100年ごとに集中して2回起こります。つい最近の前回は私は単眼鏡で投射して見たはず。
Wikipediaにあるように、1761年の国際的な活動が目立ちます。なぜ金星が太陽の前を通過するのを観測するのが大切かというと、太陽系の大きさが分かるから。国際協調とはいうものの、国際競争になっていて、近年、この時の各国の観測物語が単行本にまとめられました。波瀾万丈で、映画になっても良いと思えるくらい。概要はWikipediaで分かります。
ちなみに我が国は伊能忠敬の時代で、この観測レースからはまったく外れていました。その100年後には少しからんでいたようです。
天文学の話題ですけど、物理学(力学)や数学との境界は今ほどはっきりはしていなかったと思います。
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