それに関連して、FPGAの学習ボードにも注目しています。台湾のterasic社が発売しているのが関係者には有名です。DE0と呼ばれる学習ボードはVGA端子やPS/2端子があらかじめ配線されていて、その使い方の日本語の解説書(2011年)が出ています。
DE0の中心ICは今は発売されていなくて、後続がDE0-CVでそれも販売終了のようで、DE10-Liteが代替として使えました。
昨日、ネットを見ていたら、DE23-Liteというのが売り出されていて、外見はDE0のような感じ。Atum A3 Nanoというのもあって、こちらの外見はDE10-Liteにそっくりです。
まだ発表直後みたいで受注中とのことで、日本国内での一般ユーザー向けの小売価格は確定していないようです。
どちらもCPUは入っていません。HDMI端子があって、フルハイビジョン(1080p)程度なら速度は普通に追いつくはずです。Atum A3 Nanoの方はイーサのコネクタが見えて物理層のICは付いているはずですから、低レイヤーの通信なら簡単にできるはずです。業界用語で申し訳ないです。インターネットに接続する(ルータを越える)のは簡単ではありませんが、LAN内の隣のマイコン相当に接続するのはいとも簡単、ということ。古いパソコンの知識のある方ならRS-232Cの逆配線ケーブル接続みたいな感じ、と言えば通じると思います。
ただし、キーボード接続の端子は付いていません。USBホストはユニバーサルでは無く狙い撃ちなら比較的に簡単なはず、ですが付いていません。普通の入出力端子にPS/2キーボードのコネクタを繋ぐ必要がありそうです。
あ、FPGAとは汎用の論理回路が結線されているICで、Verilog HDLといった専用言語で論理回路をプログラミングします。パソコンからそのデータを転送すれば意図通りの動作をするICです。初期のCPU程度なら軽々と入ってしまうほど大規模で、開発システムには専用のCPUのプログラムまで入っています。無料のはやや低速ですが、それでも快適に使えると思います。
うれしいのは、多分おそらく単精度(32bit)のIEEE浮動小数点演算機構が入っていることです。DE0などでもサブルーチン的に使えるはずですが、専用回路が入っているようです。これがあると例えばBASICで実数を配列の添え字に使っても、なんとなく気まずい感じはしないはずです。