リルケのポートレート

2013-10-12 | 日記

       

 『 みすず 324 』 ( みすず書房・1988年1月発行 ) の表紙。これには 「 1905年春、リガのアンナ・シュヴィッツによるスケッチ 」 とキャプションがついているが、アンナ・シュヴィッツって誰だろう。女性の画家か?  ライナー・マリア・リルケ ( 1875-1926 ) はこの時30歳。このデッサンには、リルケが生涯をかけて書き続けた “ 悲歌 ” ( エレジー ) が滲んでいる、と僕は思う。とてもこころ引かれるデッサンだ。

 『 みすず 』 という冊子は以前から愛読してきてたくさん溜まってあるので、もう捨てようと思っていたが、でも中にはこういう表紙の自分としては捨て難いものがあるので、やっぱり捨てられないな、と思うのである。荷物になるけど、整理整頓というのは、これが結構難しいのである。これもひとつの “ エレジー ” だろうか … 。