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2012-02-02 | 日記

         

夏目漱石著 『 漾虚集 』  ( 明治39年5月17日発行 ほるぷ社の昭和51年復刻版 ) 表紙のタイトル部分。この本に収められた短編がここに列記してある。すなわち右から、 「 倫敦塔 」 「 加来留 ( カーライル ) 博物舘 」 「 琴の空音 ( そらね ) 」 「 幻影の盾 」 「 壱夜 」 「 薤露行 」 「 趣味の遺傅 」 。レイアウトがいい。

思いがけなくも江藤淳の bibliography を見ていて、彼の学位論文 『 漱石とアーサー王伝説 』 が再読したくなった。探してみたが見つからなかったのに、この 『 漾虚集 』 はきれいに書棚に並んでいた。学位論文はこの中の 「 薤露行 」 の解読がテーマである。解読とは、漱石と義姉・登世との恋愛のことである。