京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

JR東京駅に葺かれるはずであった天然スレートが、

2011-04-18 17:01:02 | Weblog
JR東京駅に葺かれるはずであった天然スレートが、

町家発ほんまもんからのお願い。

こんにちは。
昨日は春の陽気の中で、4月の会を支えてくださる沢山のみなさまと共に開催できる幸せを噛みしめました。

さて、当会にご参加いただいている吉房さんから、

JR東京駅に葺かれるはずであった天然スレートが、東日本大震災で被災された関連で、
海外モノに置き換わってしまうというニュースと共に
これをなんとか回避できないかということで、JRへの要望書にご賛同いただく方を募るメールを
ご転送いただきました。(転送内容は、長文のため一部省略しています)
新聞などでも報道されていますので、ご存じな方も多いと思います。
”「雄勝天然スレート」が復興できないと、これから日本の文化財洋館は国産のスレートでは葺けなくなる”
ということを憂いて、伝統をまもる職人さんを応援したい町家発ほんまもんとしてお願いしたいと思います。

要望書の筆頭である前野まさる氏や、下記内容の大元である森まゆみ氏も同じです。全国の町並み保存に対して
、専門的に大きく貢献されてきた方で、綱本も少なからずお世話になっています。
当会で取りまとめたいところですが、急ぎの事ですのでダイレクトに送っていただきます。


ご賛同いただける方は添付の要望書にご署名もしくは、「お名前と肩書きまたはご住所」を

前田由利 一級建築士事務所 YURI DESIGN 
info@yuri-d.com                    までお送りください。

転送も歓迎です。
私が本メールの開封が遅れましたので、なるべく早いご対応をお願いします。

--- YOSHIFUSA MUTSUMI <mutsumiyoshi@hotmail.com> wrote:

> From:YOSHIFUSA MUTSUMI <mutsumiyoshi@hotmail.com>
> Subject:FW: 東京駅のスレート屋根についての緊急お願い
> Date:Tue, 12 Apr 2011 18:33:09 +0900
>
>
> 以下、多児貞子さんと森まゆみさんからのメッセージです。
>
>
> >今回の東日本大震災の津波で、赤煉瓦の東京駅の屋根に使われる予定だったスレート
> >が発送直前に被害に遭いました。
> >以下、森まゆみさんのメッセージをご覧ください。
> >
> >赤煉瓦駅舎に被災地のスレートが使われることは、
> >地元の方々に大きな希望を与えるものです。
> >そこで、緊急にJR東日本に添付の要望書を提出することになりました。
> >要望書には賛同者名簿を添付したいと思いますので、
> >賛同いただける方は、「お名前と肩書(または在住地名)」をお送りください。
> >
> >また、スレート洗いボランティアの場所についての情報提供
> >もお願いいたします。
> >水が使える広い場所でトイレ設備がある場所。
> >その他、こんなことができるということでもOKです。
> >
> >また、転送も全国レベルでおねがいします。
> >できれば転送される方が賛同者名簿をとりまとめ、
> >エクセルファイルでいただけると助かります。
> >
> >多児貞子s_tani@t.toshima.ne.jp
> >
> >***************
> >
> >谷根千工房の森まゆみです。ご縁のある、頼りにする方達に
> >でお送りしています。
> >
> >きょう、石巻市(旧北上町)で多くの文化財の茅葺きをしてきた熊谷産
> >業社長熊谷秋雄さんが東京へ来て立ち寄ってくださいました。私の長年
> >の町つくり仲間です。石巻市は死者2492人、行方不明2770人
> >(7日付)と大変な被害です。熊谷さんのところは従業員は北上川で茅
> >刈りの最中でしたが、日頃の訓練を生かしてみな無事、家族もみな無事
> >でした。しかし家も会社もすべて失いました。
> >
> >ちょうど、熊谷産業では赤煉瓦の東京駅の修復のため、屋根瓦をていね
> >いに外して、北上に運び、使えるのと使えないのを選別して、汚れを取
> >り、結束して東京へ持っていく直前でした。この瓦のほとんどは戦後の
> >修復の際の登米産の良質なものです。それが津波に洗われ泥だらけにな
> >りました。しかし調べたところ、2万枚は回収が不可能でしたが、4万
> >5千枚は洗って塩気を取ればじゅうぶん使えると熊谷さんは言います。
> >ところが残念なことに、JR東日本の設計部と施工会社(鹿島・清
> >水)は工期が遅れないよう、スペインにスレートを発注すると言ってい
> >るそうです。
> >
> >そもそも東京駅は建築学会、建築家協会、「赤煉瓦を愛する市民の会」
> >を始め、大正三年竣工した辰野金吾設計の建物を愛する人々によって、
> >ひろく結集した力で保存が決まり、重要文化財にも指定されたもので
> >す。その運動に際しては登米や雄勝からも多くの署名や協力をいただき
> >ました。自分のところのスレートが東京駅に使われているというのが土
> >地の誇りだったからです。今回,打撃を受けた当地の人たちはスペイン
> >産のスレートに変わったとしたらどんなにがっかりなさるでしょう。反
> >対にJRがそれでも泥のなかからよみがえった登米さんの瓦を洗っ
> >て使ったらどんなに元気が出るでしょう。JRは全面広告で新幹線
> >の復旧や東北復興に全力を注ぐといっています。高い広告料を払うよ
> >り、べつのかたちで東北を支援してほしいものです。
> >
> >熊谷さんは「スレート瓦を一枚に付き2000円とか、3000円とか
> >寄付をいただき、一枚一枚に東北へのメッセージと名前を書いてもら
> >う、それを東京駅の屋根に乗せ、集まったお金でぜひ、全壊した木村満
> >さんの「雄勝天然スレート」の工場を再建することはできないだろう
> >か」と相談に見えました。いまあるスレートで使えるものはとにかく使
> >い、足りなければ雄勝のスレートを使うなり、スペインに発注するなり
> >すればいいと思います。登米のスレートを載せた東京駅が東北復興のシ
> >ンボルになる、大変素晴らしいプランだと思います。
> >
> >なぜ心配かというと「雄勝天然スレート」が復興できないと、これから
> >日本の文化財洋館は国産のスレートで葺けなくなります。登米の方は掘
> >り尽くして天然スレートの岩盤が露出して取れるのは木村さんのところ
> >だけです。私も前にお訪ねし、戦争直後、東京駅の応急処置をした職人
> >さんのはなしも聞きました。
> >熊谷さんの方はどうするの?と聞いたら、僕の方は自分でどうにかしま
> >すよ、と意気軒昂でした。でも熊谷産業も会社の形で文化財の茅葺きを
> >している日本で唯一の会社です。応援したいです。
> >
> >今日聞いた話で情報に多少まちがいなどもあるかもしれません。でも保
> >存に関わったものとして、自分を度外視した熊谷さんの義侠心にお味方
> >申さないわけには参りません。JRにパイプのある方、メディアに
> >いる方、アイディアのある方、お金のある方、どのようにでも御協力く
> >ださい。何ができるかなど具体的にメールをくだされば嬉しいです。
> >さっき、千駄木安田邸へいって『赤煉瓦の東京駅を愛する会」の中心メ
> >ンバーである多児貞子さんとも相談しました。そこにあつまった女性ボ
> >ランティアたちはみんなでスレートを洗おう、スレート洗い観音を作っ
> >たら、と盛り上がりました。みなさま、いろいろの形で被災地支援され
> >ていると思います。お騒がせして申しわけありません。でもこれもはっ
> >きり顔の見える支援先であることは間違いありません。
> >http://www.kayabukiyane.com
> >http://blogs.yahoo.co.jp/akanef0118
> >
> >森まゆみ

赤レンガの東京駅を愛する市民の会
事務局長 前野 まさる 
および有志一同(別紙名簿の通り)

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東京駅赤煉瓦駅舎の屋根のスレートについて

拝啓 このたびの東日本大震災では、首都と被災地を結ぶ東日本の大動脈である東北新幹線および管内の鉄道網に甚大な被害を被りましたことに対し、心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を願ってやみません。

さて、現在、復原修復工事が進められております東京駅赤煉瓦駅舎は、来春の竣工に向けて、工事が急ピッチで進められていると承知しております。復原される駅舎三階には、今回の東日本大震災で大きな被害のあった石巻市雄勝町や登米市産のスレートが使われるとのことで、地元の方々には復興のシンボルとして大きな希望を与えるものと確信をしておりました。
ところが、漏れ聞くところによりますと、結束して発送する直前だったスレートは津波被害で汚れたため、急遽、スペイン産のものを使うとのことを伺いました。汚れたとはいえ、今回最も被害が大きかった津波災害の中、地元の方々が自宅や工場が流出するのも顧みず、高台へ運んでくださったスレートで、戦後の修復の際に使われた登米産や雄勝産をなんとか伝えたいと守ったものです。日本の 文化財修復では、建築の遺伝子をもつ当初材などを尊重するのが原則であり、以前の材料をできるだけ使うのは当 然です。
何とか、登米産及び雄勝産のスレートを使い、文化財修復の基本を踏まえるとともに、東日本大震災の復興のシンボルとして、被災された方々が将来への希望をもてるようにしてください。
私ども、汚れたスレートは被災地復興のために、ボランティアを動員して洗浄したいと考えており、御社とともに東日本復興の力になりたいと思います。
是非とも再考をお願い申し上げます。

敬具


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油漬け。 鉋

2011-04-16 21:30:18 | 道具箱
油漬け。 鉋

錆の盛り上がった鉋を昨年の秋に油漬けにしておきました。

取り出してみてもご覧の通り錆が盛り上がっているのが解ります。

鎬面を金剛砥石すり下ろしてみると何とか使えそう。

裏にも砥石を当てて錆の具合を見ていきます。

印はちょぼ助

鉋身が刃の先から頭方で一分くらい広がっているのと乗せ地がしてないのでおそらく三木の刃物でしょう。

こんなグラインダーのかけらで裏隙を直しています。

今日は時間の都合でこれまで

使えるように成ればいいのですが。

新品を買った方が安い位です。

そんな事より再生するのが楽しみ。


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おしゃれ。

2011-04-14 23:25:51 | Weblog
おしゃれ。

春爛漫のこの季節気分一新でシャツとジャケット買ってきました。

カッターシャツ2枚もちろん色は白。

このシャツを洗濯してノーアイロンで着るのが私流。

もちろんしわしわのままですよ。

襟はワイドとボタンダウン。これ定番。

ジャケットは軽くて動きやすく肌触りが良い奴。

3着ともユニクロ。

私の体はユニクロサイズにピッタリ。


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善意のスコップ。

2011-04-13 18:12:57 | Weblog
善意のスコップ。

この沢山のスコップ仙台・石巻に届けられます。

文化財のタタミ商の方からの依頼でした。

災害地には足りない物がいろいろあり何がいるか尋ねて戴くとスコップが必要だとの事ででしたので呼びかけた所こんなにみんなの善意が15日に届けにいかれるそうです。

災害地の方しばらくお待ち下さい。

おもしろい話しを一つスコップと言ったのですがどう聞かれたのかコップを届けてくれた人もいました。このコップも間違いなくお届け致します。

災害地の情報には温度差があって先日仙台市役所に大工道具など無くて困っている人はいませんか必要なら送りますと伝えました所 返事は「物資は十分で受け付けていません」と言うご返事でした。

見に行くわけにも行かず何処でどう情報が発信されるのか伝わってこないのが現状のようです。

噂ですが女性の下着が足りない共聞いています。

多くの善意に感謝です。

それでは・・


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どうも すみません。

2011-04-12 22:29:15 | 人物訪探
どうも すみません。

テレビを付けたら林屋三平さんをやっていました。

何度見ても笑いをこらえる事は出来ません。

以前よく見ていた時は何時も何時も同じ芸をやってみせるのですがこの人がやると何度見ても飽きないのです。

私が歳を取ったせいか自信満々の漫才から出てきて売れっ子の方の芸を見ても一度も笑わずに終わってしまう事が多いのですがこの人の話はそうは行きません。

タバコ吸いますか?・・・・・

三平さんはすいません。


外人さんが鰻料理を見て「和食ですね。」尋ねるとこれは養殖ですよ。

とこんな感じ。

久しぶりに笑いをこらえています。

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須藤君がやって来た。  長勝鋸

2011-04-12 20:51:04 | 人物訪探
須藤君がやって来た。  長勝鋸

昨日目研ぎの長津さんにお弟子さんが出来ました彼の名は須藤君。

目研ぎの後継ぎです。

良い技いっぱい習って私の鋸も目研ぎもお願いします。

昨日はそんなわけで歓迎会に呼ばれて楽しく過ごさせて戴きました。

彼 ご両親と一緒ですがみんなにプレッシャーをかけられて緊張気味。

ケーキ入刀(ほんとならケーキ入鋸)と生きたい所でした。

師匠が良いのですから良い職人さんになって下さい。

期待をしています。 またプレッシャー


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海岸屋ふーさんのまねごと。

2011-04-11 17:28:31 | 道具箱
海岸屋ふーさんのまねごと。



海岸屋ふーさんの先日のブログに載っていた木槌の調整を真似ています。

真ん中が凹んでいたので使いづらかったのですが茶筒位の膨らみを持たせると良いと書いてあったのでやってみました。

なるほど随分使いやすくなります。

使い放しではなく道具は手入れが必要。辛いと思うか楽しむかのどちらかです。

私は後者で楽しむ方に入ります。

「茶筒位の膨らみを持たせる」なんて上手い表現なのでしょう。

手に取るように解ります。

仕上げていくとたかが木槌・されど木槌になってきました。

楽しめますよね。手道具は。


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桜の木の下で。

2011-04-11 06:24:34 | Weblog
桜の木の下で。

良い天気が続いています。

抜けるような青空。グランドでは生徒さんがトレーニング。

桜は見頃。

今年で最後です。この桜の見ながら仕事をするのは。

娘の事務所を作って引き渡しました。

窓からは作る前に描いていた桜の花が見えています。

桜吹雪と共にお別れ。

新しい仕事場が待っています。



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またまた鉋再生。

2011-04-10 08:22:42 | 道具箱
またまた鉋再生。

作業場の片隅には錆びた鉋刃が沢山眠っている刃の再生。

冷たい季節も終わりになってくるとついついやってしまいます。

今日はこんな鉋で作者も鋼も解りません。

まずは使えるかどうか少し粗めの220番あらと君で様子見。

裏出しもこの季節になる楽に出来ます。

使えると解ると一気に仕上げてしまいました。

こんな事をしているともう子供です。良い刃が付いたとか切れそうだとか自分に都合の良いように考えて。

最後の仕上げは「奥の門」の固いめの巣板。

何か古台でも捜して仕込んでみます。

満足。満足。


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砥石のお手入れ。

2011-04-08 17:35:04 | 道具箱
砥石のお手入れ。

少し暖かくなってくるとむずむずとしてきます。

そんな訳で今日は砥石のお手入れ。

しっかりと摺り合わせて面出しも真剣に。

やらなくては成らない砥石が沢山あって少しお疲れ気味。

最後はやはりこれ少し柔らかめの青砥で面慣らししています。

粗い粒が取れてその後調子良いですよ。

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