京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

昨日の町家発ほんまもんの会。

2011-04-18 21:48:18 | 道具箱
昨日の町家発ほんまもんの会。

17日の「町家発ほんまもんの会」は左甚五郎のお話。

お話しをして戴いたのは見学稔氏。

名工左甚五郎の生まれは明石か飛騨の高山と言われていましたがそうではないらしい見学氏が7年かけて調査の結果泉州貝塚三ツ松生まれと判明しました。

平成7年9月大阪府教育委員会文化財保護課が認めました。

本当の名前を岸上五郎左義信と言います。

こんな事いっぱい教えて戴きました。

もっと詳しく知りたい方はこの本を読んでください。

今日休憩の時に戴いたおやつは通称エンゼルヘアー(天使の毛)とイチゴ写真取るのを忘れてしまった手作りの桜餅。美味しいですよ。

返りは寄り道をして砥石拾い。

梨地の良いのが拾えました。

厚みも十分。

良い梨地でしょう。

いい大人がこんなことして喜んでいます。

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JR東京駅に葺かれるはずであった天然スレートが、

2011-04-18 17:01:02 | Weblog
JR東京駅に葺かれるはずであった天然スレートが、

町家発ほんまもんからのお願い。

こんにちは。
昨日は春の陽気の中で、4月の会を支えてくださる沢山のみなさまと共に開催できる幸せを噛みしめました。

さて、当会にご参加いただいている吉房さんから、

JR東京駅に葺かれるはずであった天然スレートが、東日本大震災で被災された関連で、
海外モノに置き換わってしまうというニュースと共に
これをなんとか回避できないかということで、JRへの要望書にご賛同いただく方を募るメールを
ご転送いただきました。(転送内容は、長文のため一部省略しています)
新聞などでも報道されていますので、ご存じな方も多いと思います。
”「雄勝天然スレート」が復興できないと、これから日本の文化財洋館は国産のスレートでは葺けなくなる”
ということを憂いて、伝統をまもる職人さんを応援したい町家発ほんまもんとしてお願いしたいと思います。

要望書の筆頭である前野まさる氏や、下記内容の大元である森まゆみ氏も同じです。全国の町並み保存に対して
、専門的に大きく貢献されてきた方で、綱本も少なからずお世話になっています。
当会で取りまとめたいところですが、急ぎの事ですのでダイレクトに送っていただきます。


ご賛同いただける方は添付の要望書にご署名もしくは、「お名前と肩書きまたはご住所」を

前田由利 一級建築士事務所 YURI DESIGN 
info@yuri-d.com                    までお送りください。

転送も歓迎です。
私が本メールの開封が遅れましたので、なるべく早いご対応をお願いします。

--- YOSHIFUSA MUTSUMI <mutsumiyoshi@hotmail.com> wrote:

> From:YOSHIFUSA MUTSUMI <mutsumiyoshi@hotmail.com>
> Subject:FW: 東京駅のスレート屋根についての緊急お願い
> Date:Tue, 12 Apr 2011 18:33:09 +0900
>
>
> 以下、多児貞子さんと森まゆみさんからのメッセージです。
>
>
> >今回の東日本大震災の津波で、赤煉瓦の東京駅の屋根に使われる予定だったスレート
> >が発送直前に被害に遭いました。
> >以下、森まゆみさんのメッセージをご覧ください。
> >
> >赤煉瓦駅舎に被災地のスレートが使われることは、
> >地元の方々に大きな希望を与えるものです。
> >そこで、緊急にJR東日本に添付の要望書を提出することになりました。
> >要望書には賛同者名簿を添付したいと思いますので、
> >賛同いただける方は、「お名前と肩書(または在住地名)」をお送りください。
> >
> >また、スレート洗いボランティアの場所についての情報提供
> >もお願いいたします。
> >水が使える広い場所でトイレ設備がある場所。
> >その他、こんなことができるということでもOKです。
> >
> >また、転送も全国レベルでおねがいします。
> >できれば転送される方が賛同者名簿をとりまとめ、
> >エクセルファイルでいただけると助かります。
> >
> >多児貞子s_tani@t.toshima.ne.jp
> >
> >***************
> >
> >谷根千工房の森まゆみです。ご縁のある、頼りにする方達に
> >でお送りしています。
> >
> >きょう、石巻市(旧北上町)で多くの文化財の茅葺きをしてきた熊谷産
> >業社長熊谷秋雄さんが東京へ来て立ち寄ってくださいました。私の長年
> >の町つくり仲間です。石巻市は死者2492人、行方不明2770人
> >(7日付)と大変な被害です。熊谷さんのところは従業員は北上川で茅
> >刈りの最中でしたが、日頃の訓練を生かしてみな無事、家族もみな無事
> >でした。しかし家も会社もすべて失いました。
> >
> >ちょうど、熊谷産業では赤煉瓦の東京駅の修復のため、屋根瓦をていね
> >いに外して、北上に運び、使えるのと使えないのを選別して、汚れを取
> >り、結束して東京へ持っていく直前でした。この瓦のほとんどは戦後の
> >修復の際の登米産の良質なものです。それが津波に洗われ泥だらけにな
> >りました。しかし調べたところ、2万枚は回収が不可能でしたが、4万
> >5千枚は洗って塩気を取ればじゅうぶん使えると熊谷さんは言います。
> >ところが残念なことに、JR東日本の設計部と施工会社(鹿島・清
> >水)は工期が遅れないよう、スペインにスレートを発注すると言ってい
> >るそうです。
> >
> >そもそも東京駅は建築学会、建築家協会、「赤煉瓦を愛する市民の会」
> >を始め、大正三年竣工した辰野金吾設計の建物を愛する人々によって、
> >ひろく結集した力で保存が決まり、重要文化財にも指定されたもので
> >す。その運動に際しては登米や雄勝からも多くの署名や協力をいただき
> >ました。自分のところのスレートが東京駅に使われているというのが土
> >地の誇りだったからです。今回,打撃を受けた当地の人たちはスペイン
> >産のスレートに変わったとしたらどんなにがっかりなさるでしょう。反
> >対にJRがそれでも泥のなかからよみがえった登米さんの瓦を洗っ
> >て使ったらどんなに元気が出るでしょう。JRは全面広告で新幹線
> >の復旧や東北復興に全力を注ぐといっています。高い広告料を払うよ
> >り、べつのかたちで東北を支援してほしいものです。
> >
> >熊谷さんは「スレート瓦を一枚に付き2000円とか、3000円とか
> >寄付をいただき、一枚一枚に東北へのメッセージと名前を書いてもら
> >う、それを東京駅の屋根に乗せ、集まったお金でぜひ、全壊した木村満
> >さんの「雄勝天然スレート」の工場を再建することはできないだろう
> >か」と相談に見えました。いまあるスレートで使えるものはとにかく使
> >い、足りなければ雄勝のスレートを使うなり、スペインに発注するなり
> >すればいいと思います。登米のスレートを載せた東京駅が東北復興のシ
> >ンボルになる、大変素晴らしいプランだと思います。
> >
> >なぜ心配かというと「雄勝天然スレート」が復興できないと、これから
> >日本の文化財洋館は国産のスレートで葺けなくなります。登米の方は掘
> >り尽くして天然スレートの岩盤が露出して取れるのは木村さんのところ
> >だけです。私も前にお訪ねし、戦争直後、東京駅の応急処置をした職人
> >さんのはなしも聞きました。
> >熊谷さんの方はどうするの?と聞いたら、僕の方は自分でどうにかしま
> >すよ、と意気軒昂でした。でも熊谷産業も会社の形で文化財の茅葺きを
> >している日本で唯一の会社です。応援したいです。
> >
> >今日聞いた話で情報に多少まちがいなどもあるかもしれません。でも保
> >存に関わったものとして、自分を度外視した熊谷さんの義侠心にお味方
> >申さないわけには参りません。JRにパイプのある方、メディアに
> >いる方、アイディアのある方、お金のある方、どのようにでも御協力く
> >ださい。何ができるかなど具体的にメールをくだされば嬉しいです。
> >さっき、千駄木安田邸へいって『赤煉瓦の東京駅を愛する会」の中心メ
> >ンバーである多児貞子さんとも相談しました。そこにあつまった女性ボ
> >ランティアたちはみんなでスレートを洗おう、スレート洗い観音を作っ
> >たら、と盛り上がりました。みなさま、いろいろの形で被災地支援され
> >ていると思います。お騒がせして申しわけありません。でもこれもはっ
> >きり顔の見える支援先であることは間違いありません。
> >http://www.kayabukiyane.com
> >http://blogs.yahoo.co.jp/akanef0118
> >
> >森まゆみ

赤レンガの東京駅を愛する市民の会
事務局長 前野 まさる 
および有志一同(別紙名簿の通り)

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東京駅赤煉瓦駅舎の屋根のスレートについて

拝啓 このたびの東日本大震災では、首都と被災地を結ぶ東日本の大動脈である東北新幹線および管内の鉄道網に甚大な被害を被りましたことに対し、心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を願ってやみません。

さて、現在、復原修復工事が進められております東京駅赤煉瓦駅舎は、来春の竣工に向けて、工事が急ピッチで進められていると承知しております。復原される駅舎三階には、今回の東日本大震災で大きな被害のあった石巻市雄勝町や登米市産のスレートが使われるとのことで、地元の方々には復興のシンボルとして大きな希望を与えるものと確信をしておりました。
ところが、漏れ聞くところによりますと、結束して発送する直前だったスレートは津波被害で汚れたため、急遽、スペイン産のものを使うとのことを伺いました。汚れたとはいえ、今回最も被害が大きかった津波災害の中、地元の方々が自宅や工場が流出するのも顧みず、高台へ運んでくださったスレートで、戦後の修復の際に使われた登米産や雄勝産をなんとか伝えたいと守ったものです。日本の 文化財修復では、建築の遺伝子をもつ当初材などを尊重するのが原則であり、以前の材料をできるだけ使うのは当 然です。
何とか、登米産及び雄勝産のスレートを使い、文化財修復の基本を踏まえるとともに、東日本大震災の復興のシンボルとして、被災された方々が将来への希望をもてるようにしてください。
私ども、汚れたスレートは被災地復興のために、ボランティアを動員して洗浄したいと考えており、御社とともに東日本復興の力になりたいと思います。
是非とも再考をお願い申し上げます。

敬具


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