京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

仕上げもこの研ぎになっていくのか。

2013-01-15 22:03:38 | 道具箱
仕上げもこの研ぎになっていくのか。

ちょと前までは薄削りを出すのにも天然砥石の良い物で何時間も研ぐというのが定説でした。私もそう教わってきました。

それが今ではWAやGCの粉で研ぐ人が多くなってきました。確かに均一で良い刃が付くように思いました。番手を替えるのと研ぎ方を工夫することで食いつきが良く食い込まない研ぎも出来るようになってきました。

最近、見せて頂いたフログに書いてあったのはコンパウンドで仕上げると言うのが載っていました。先日の削ろう会では実際に使って研いでいる人にもお会いすることが出来ました。

ゴピー好きの私ですからやらない訳にはいきません。

今日は自分なりにやってみました。

使った鉋は「剣の舞」高価な鉋ではありません。

10000番WAで研いだ鉋で一度使ってある刃です。

それをこの研磨材で研ぐと言うより研磨です。私が感じるにはこの研ぎは実戦で使うと言うよりあくまでも薄削りをめざす方法です。私薄削りは苦手ですが。

初めて削ると鉋屑はつやつやの物が出てきました。

もちろん仕上げ肌もとても綺麗に仕上がります。

少しずつ薄くしていきます。

実際に使ってみると音は静かで良く削れるのですが刃が食い込んでいき(逆目は起こさない)引きがWA6000に比べると重いのです。山本氏が話して居られたように包みでしっかりと刃先を固定しなくてはいけないのかもしれません。これは以前少しお話をさせて頂いた北海道の国本さん同じ事をも話して居られました。

私の削りはこの程度ですがここまでですと初研ぎで辿り着くことが出来ます。

このコンパウンドは確かに鋼を下ろす硬度はあるようです。

今日は初めてですのでこれから工夫を重ねて見ようと思っています。でも私は包み口に仕上げるのは苦手なのです。

今日も京都は一日こんな天気でした。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして未熟な大工です (まんまる)
2013-01-16 18:53:32
いつもブログ拝見してます。いろいろ勉強になる事ばかりです。鉋の勉強会とかあれば是非参加したいです。まだまだ普通の事が出来ませんが勉強したいです。
初コメントで失礼しました。
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おひさしぶりです (kuni)
2013-01-16 20:45:06
 はんなりさん、お久しぶりです。僕がブログで書いているのは、なんらかの刃先研ぎをする前処理としてこの830が使い勝手がいいというお話で、これで研いで終わる話ではないんです。一部に誤解もあるようです。
 830の砥粒はメーカーによると5ミクロン径のアルミナということでした。随分大きいですよね。でも潤滑剤がその粒径がもろに食い込まない働きをしているそうです。ただ、これで刃先研ぎをするとさすがにけっこう食い込み気味になり、中途半端な刃先の波になります。(10000よりちょっと荒いかな?くらいの)ですから、はんなりさんには裏を830、表をWA6000という組み合わせがオススメかもしれませんよ。
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まんまる (はんなり)
2013-01-16 23:10:14
まんまる様2月24日「ほんまもんの会」で初削りしますので是非ご参加を。

ワイワイと言いながら学んでいくそんなスタンスの会ですから気楽に参加下さい。

お待ちしています。
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kuni様 (はんなり)
2013-01-16 23:15:23
kuniさんに見られているなんて恥ずかしいですよ。
こんなのあるよと倅に話したら買ってくれたので嬉しくなって使ってしまいました。ブログの文章をしっかりと読ませて頂きます。

全くお恥ずかしいとしか言いようがありません。

そのうち連絡差しあげますのでその時はアドバイスを宜しくお願い致します。
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Unknown (Unknown)
2013-01-22 12:55:50
はじめまして大工の重ともうします

ブログ読ませてもらいました
僕も実は「剣の舞」を昔知り合いの大工さんからいただきました

僕の腕ではあんな薄ーいくずは到底だせませんが、いい鉋刃だったんですね

有名な方の造った刃なんですか?

大事にしたいとおもいます

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山口房一氏作 (はんなり)
2013-01-22 17:31:20
僕の腕ではあんな薄ーいくずは到底だせませんが、いい鉋刃だったんですね
私は良い鉋だと思います。研ぎよくてなんと言ってもこの人が作る鉋は引き心地が良いのです。

有名な方の造った刃なんですか?背馴染みには井本土牛の刻印があります。しかし三木では鍛冶屋さん同士が助け合っていたみたいで山口房一氏が造られたのは間違いないと思います。
この人の他の鉋は銘も多く中でも私が気に入っているのは「削朗會」字が違うかな?「鍛炎」「京の極」は特に気に入っています。他の物もみな良く切れますよ。
鍛冶仕事は辞めて居られますが在庫を沢山持って居られます。

大事にしたいとおもいます
そうですねどの鉋も鍛冶屋さんの思いのこもった道具ですから大切に使いたい物です。
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Unknown (Unknown)
2013-01-22 23:38:20
丁寧な説明ありがとうございました!

はんなりさんのブログ見てたら、すごーく道具に興味が湧いてきました
今まで自分の鑿や鉋(ほとんどもらいもの)の銘などまったくしらずに使っていましたが、
もっと愛着もって接したいとおもいます

小僧の頃(まだ小僧ですが)大親方がつかっていた道具もらったんです
つい最近見てみたら追入れは「長弘」「光弘」叩きも「光弘」とありました

今の会社で道具一式支給されたんで、支給された新しいほうに替えて、つかっていなかったんです

支給されたほうはなんだっけかな?
「~寿」ってありました


ついでに薄削りを一から始めてみます
さっそく明日から^ ^

きっかけはもちろんはんなりさんの薄削りを見てみたらやってみたくなったからです

あともうひとつ「秀奴」って鉋もあった?ですが薄削りできますか?

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