京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

おみやげ 2

2006-10-22 21:52:19 | 道具箱
おみやげ 2

この鉋も先日の削ろう会で自分のお土産に買ってきた物です。
佐野勝二さんの物だと言われたのですがわかりません。2寸鉋で刻印には「国明」と打ってあるように見えるのですがご存じの方教えて下さい。
宜しくお願いします。

鉋を見ただけでこれは良く切れると言う人も多く見かけますがこの鉋を見た時そう感じてしまいました。
展示されている物は桐箱に入ってデンと収まっているのですがこの鉋は一番隅に袋に入れておいてあり何か私に買ってほしそうに見えました。で私も何か引きつけられてしまいました。

清久ファン倶楽部 19 焼き入れ

2006-10-22 21:26:45 | 道具箱
焼き入れ

清久さんから正しい焼き入れを教わりましたので報告します。

①火造り
鋼付けで粗れた組織を加熱鍛錬を繰り返し球状セメンタイト化をする。727℃よりセメントタイトが動き出します。
②焼鈍
一般に藁アクの中に入れます。アクナマシとも言います。
刃物を創る人はだいたい藁アクでしょうか。他に石灰・炉の中で除冷する方法があります。これをすることにより 砥石ののりが良くなる。 焼きヒビが入りにくい。
藁を燃やす為に炭素が逃げない。 鋼に粘りがでる。 組織の均一化・・・その他多く
③焼き入れ
727℃以上で焼き入れ。
④焼き戻し
焼き入れのままでは刃物としては使い物にならない為戻すことによって粘りがでます。だいたい180℃前後が多いでしょう。

以上のようなお話しでした。