思ひ出を抱えるごとく空蝉は生れし形のままいつまでも
楡の木の幹にとどまる空蝉が永久に見つめる届かない空
蝉が鳴き始めた。
蝉の抜け殻が昨日から目に付くようになった。
普通蝉の幼虫が土から這い出してくるのは夜なのに、昨日は5時前に出てきた幼虫を見つけた。
菊の枝でじっとしているから観察をしようと40分後に見たときはそのまま。
それなのにそれから1時間後にはその場所に居なかった。
また移動したのか?
羽化を見ることが出来なかった。
白い蝉が背中を反り返らせて殻から出て来る様子はむしろグロテスク。
しかし命を懸けた営みには惹かれてしまう。
羽化の最中に襲われたらひとたまりもない。
蝉が飛び立った後の空蝉の切なさはどうだろう。
ほんの少し前まで命あったものが、同じ形をしたただの殻になって転がっている。
楡の木の幹にとどまる空蝉が永久に見つめる届かない空
蝉が鳴き始めた。
蝉の抜け殻が昨日から目に付くようになった。
普通蝉の幼虫が土から這い出してくるのは夜なのに、昨日は5時前に出てきた幼虫を見つけた。
菊の枝でじっとしているから観察をしようと40分後に見たときはそのまま。
それなのにそれから1時間後にはその場所に居なかった。
また移動したのか?
羽化を見ることが出来なかった。
白い蝉が背中を反り返らせて殻から出て来る様子はむしろグロテスク。
しかし命を懸けた営みには惹かれてしまう。
羽化の最中に襲われたらひとたまりもない。
蝉が飛び立った後の空蝉の切なさはどうだろう。
ほんの少し前まで命あったものが、同じ形をしたただの殻になって転がっている。
生まれし形のままいつまでも。
永久に見つめるとどかない空。
心にこもるなにかをすくいとる歌言葉ですね。
現実をうたいとりながら、そのまた向こうをみつめる感じ、好きです。
この歌は2年前に作った歌です。
短歌を始めて3年です。
短歌にはいろいろな詠い方がありますね。
現実的なことを詠いながら暗喩として心象風景や深いことを詠いたい・・それが私の方向かな。
幻想的な歌も好きだけど、これはかなり力がないと共感を得るところまで詠えない・・・こちらも少しづつは試みたいし。
そのうちに雪香さんのブログにお邪魔しますね。
名前は今のままではややこしいので「渚」にしましょうか。
静かな御訪問ありがとうございます。
よろしかったら、こちらのブログとリンクさせていただきたいのですが?
この深いウルトラマリンの世界、惹かれます。
小田和正さん、お好きなのですね。
わたしも昔、聴いていました。
よろしくお願いしますね。