海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

永田和宏

2008-09-30 08:48:24 | 短歌
いわずと知れた河野裕子のご主人。
研究者でかつ歌人。
短歌界のおしどり夫婦?

でも河野裕子の歌集を読むまでのこの方のことは知らなかった。

何しろ短歌を始める前に知っていた現代歌人といえば俵万智と道浦母都子しか知らなかった。
道浦母都子についてはそのうち。

私は今のところ男性歌人の歌をあまり読まないのでこの方の歌もあまり知らない。
専門誌に載せている連作を読むくらい。

最近永田和宏著の短歌の入門書を読んだら非常に参考になった。

永田和宏で若い頃の有名な歌は・・これも河野裕子関連で知ったのだが

 あの胸が岬のように遠かった。 畜生! いつまでおれの少年


河野裕子の
 たとえば君・・
の歌と響きあう相聞歌になっているようにも見えるところがすごい。



しかし芸術家同士の結婚生活は幸せなことばかりでないだろうと思う。
配偶者でありライバル。
芸術家としての魂がぶつかり合って傷つくときもあるだろう。
家事などをどちらがどれ位するか・・・同じ芸術家なのにという女性側からの気持ちも。

もっと昔女性の地位が低く、封建的環境であったとき・・・このことによってつぶされた人はいっぱいいた。
高村智恵子だって現代の世に生まれていれば。。。
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2 コメント

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智恵子抄 (雪香)
2008-10-12 20:45:10
この詩集、高校生のころ、よく読みました。

彼女は時代につぶされたのですか?
こころの病と思っていたのですが。

高村光太郎さん、とっても彼女のことだいじになさっているなあ、と感じたのですが。

檸檬哀歌、って、この詩集のなかのひとつですよね。

なんともいえない愛と哀しみが、せつなかったです。

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雪香さん (沙羅)
2008-10-12 21:12:58
勿論智恵子は心の病気で亡くなったのですが、もし現代の世を生きていたら、もしかして発病しなかったのではと思ったりするのです。

光太郎は詩を読めば智恵子をとても愛していたでしょうが、現代の男性が女性を平等な存在として認めて愛するのとは違ったのではないかと・・推測ですが。
いくら理解ある夫であったとしてもその時代の価値感の影響がゼロではないですから。

戦前のことですから智恵子は結婚したら高村家の嫁として勤めるのが当然、そのことが芸術家としてのびのび才能を伸ばす枷となったでしょうが、光太郎はそれをどこまで守ってあげたのでしょう?

光太郎は男だから才能をそのまま伸ばせる、でも智恵子はあの時代の妻と嫁の立場があって、いくら光太郎がかなりの理解を示してくれても制限を受けたでしょう。

対等な芸術家同志が結婚したはずなのに、どんどん芸術活動がしにくくなっていく・・それが智恵子の病気の遠因となったのではないかと。
そういう意味で時代につぶされたと。

 
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