妻とゐてあの日と同じ雪の夜の・・思ひ出しても言うてはならぬ
雪女の伝説を踏まえた歌なのだが、歌会に出したら女性と男性では読みがはっきり分かれ、男性たちが現代の男の心理と解釈したことは予想外だった。
この歌の作中主体は男なので同性が読むと昔話の雪女よりも自分の経験或いはこういうことあるなと言う同感を覚えるのだろう。
雪女の話よりも現代の男の妻に対してのある場面での微妙な心理と読む方がもっと怖いかも。
伝説の男も現代の男もうっかり秘密をしゃべってしまったら妻は雪女になって家を出て行ってしまうだろう。