海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

椿

2017-01-15 17:16:34 | 短歌


足摺岬

風強き岬の椿くれなゐに耳のかたちの花びらを持つ

伊邪那岐を追ふ鬼たちの手のごとく椿の枝は海へ伸びをり

老いること許されぬ花またひとつ落ちて椿の森となりたり

森深く椿はつねに乙女子の貌したるまま降り積もりゆく

椿森の暗き小道の果てのはて今生れしごと海はうつくし

生き急ぐ我をしかつてゐるやうに岬の波は激しさを増す


記憶
ひつそりと恋の抜け殻すてにゆく椿の森の花びらの下

置いてきた思ひ出はまだ森の中赤い椿がぽろりと落ちる

ばらばらと赤き椿の落ちる音森はをみなの血の夢の中

汝の罪に時効はないと埋められしものの声する椿の森に

あの森の奥に埋めたるものの上に降り積もりゆく椿の花首

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大寒波

2017-01-15 12:28:15 | 日記


昨日今日は西日本北日本に雪がたくさん積もり大変な状況。
センターテストを受ける受験生が一番大変だ。

我が家の積雪はこの程度。
義父にもらった赤の八重椿は年末から花を咲かせている。今年は蕾の数が多いようだ。
しかしこの椿すごく大きくて花びらが全部開く前に一部茶色になったりして綺麗に咲いたためしがない。
花が重すぎて全部開く前に首うなだれてしまう。
つまり見ても美しくない。
だから自分で選んだものではないし、申し訳ないけれど愛情を感じない。

私の好きなのは藪椿や侘助など一重の楚々とした美しさの椿。
一輪でも凛とした美しさだ。
それと野生の藪椿の群生が好き。
こちらの方は女の情念や死のイメージまで感じてしまい恍惚となる。

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