ゆったりと丸みを帯びる海が見ゆ岬はすでに蜻蛉の季節
「ああとんぼ」見知らぬ人と声出して灯台の先の空を指差す
これは2首とも和歌山県日御碕に行った時の歌。
秋の初めにはるばるバスで着いてみれば白い灯台の周りに海からさっと蜻蛉がいっぱい飛んできた。
「ああとんぼ!」と思わず指差して、知らない人と顔を見合わせて同じ感動を共にしたのだった。
何か暖かい気持ちになった。
日御碕から見る海はわずかに丸みを帯びていて、地球が丸いことを実感できた。
平日は食堂は休みで飲料の自動販売機があるのみ。
仕方なく次のバスでお腹がペコペコのまま御坊駅まで引き返したのだった。