海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

アンドロイドの哀しみ

2008-05-28 10:57:41 | 短歌

 飛び散ったパーツ探して野を駆ける未完成品<少年2号>

 「ワ・タ・ク・シ・も生きてマ・ス・カ?」と問い水の涙を流すアンドロイドは

 人間のパーツすべてがそろってる機械の支配する未来には

 どこまでが人間と言う生物か機械の部品半ば越える日

 腐らない機械のほうが上等で捨てられてゆく生身の体

 わたくしは人間なのと脳だけが叫び続ける機械の声で

 幹電池捨て場の上に吹く風はロボットたちの弔いの歌



子供の頃TVでは『鉄腕アトム』を放送していた。
いえ子供の頃じゃない。
うちはTVを買うが遅くてTVが来たのは私が高校生のときだった。

とにかく超人気番組だった。
人間のような感情を持ったロボット・・それがいたとしたら。
どんなに人間と同じ感情を持とうとアトムは人間になれない。
アンドロイドの持つ宿命の哀しさ。。


SF小説も好きで子供の頃からよく読んだ。
好んで読んだSFのテーマは核戦争後の地球とアンドロイドのこと。

小学生の頃はビキニ環礁の放射能実験の汚染とその後のキューバ危機。
核戦争はSFの世界ではなく現実のことのように思えておびえていた。
夜毎、核戦争後の地球をさまよう夢を見た。

アンドロイドは・・人間のために作られた、
いくら感情があってもアンドロイド自身のための人生を生きるのじゃない。
そこにアンドロイドの宿命としての哀しさがある。
コメント (2)
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