海に吹く風

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十一面観音

2008-03-22 21:50:45 | 短歌
高月町渡岸寺・向源寺(渡岸寺観音堂安置)

  滋賀県高月の向源寺にある十一面観音様を拝みに行ってきた。
大阪から新快速で2時間である。
青春18切符を使って。


一躯 平安時代
  ヒノキ材一木造 素地 彫眼


  像高177.3cm

頭体幹部より天衣遊離部・台座蓮肉までを含めてヒノキの一材から彫出する。
菩薩面を二面とすること、頂上に五智宝冠をつけた菩薩相をあらわすこと、本面の左右に各一面を植え付けることなど、頭上面の表現と配置に特徴がある。
また鼓胴形の大きな耳飾りをつけることも類例が少ない。

秀麗な面貌には異国的な面影が漂い、肉感的な姿態と合わせて平安初期密教美術の傑作。
9世紀半ば頃の作とみられる。

すばらしかった。
これを拝見しただけではるばる行った甲斐があった。
官能的過ぎるくらいに魅力的な仏様。
男性と女性では受ける印象が違ってしまうのではないかと思う。
仏様というより生々しい女性を感じてしまう。

井上靖や水上勉の小説にも登場する。
湖北には十一面観音が多く、村人によって代々信仰され大切に守られてきた。
コメント
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