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アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

憧れの急行「ニセコ」~DD51重連

2019-07-19 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

DD51重連に感動したのは、北海道で見た急行「ニセコ」だった。当時はまだうんと遠いイメージだった北海道で、山線を全力で疾走するDD51重連は、若いアントンKをくぎ付けにしたことは間違いない。赤いデーデーが出力全開で目の前を通過した時の迫力は、まだ経験のないアントンKを驚嘆させるのには十分過ぎていた。と同時に、諸先輩方のC62重連けん引急行「ニセコ」の雄姿を思い浮かべて、一度でいいから撮ってみたかったと何度思ったことか・・・大自然の中でのこうしたシーンは、一生の宝物だろう。もちろん、後年ブルーになったDD51重連によるブルートレイン群も大好きだったが、それぞれ魅力的に映り比較することは出来ない。

長万部を発車し、いよいよ山線へと向かう急行「ニセコ2号」。出力を上げながら、ダブルクロスポイントを抜ける姿は、今思い出しても涙もの。アントンKの鉄道撮影の原点がここにある。

1978-08-29  103ㇾ  急行「ニセコ2号」 DD51616+748    函館本線:長万部にて


DD51で賑わうかつての八高線

2019-07-17 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

八王子と高崎を結ぶ八高線には、近年まで貨物列車が運転されていた。とは言っても随分時間が経ってしまったはず。しっかり調べないと判らないくらい前の事となった。現在は八王子から高麗川まで電化され通勤電車が行きかっているが、キハ35形の時代から知っているアントンKには、随分近代化された印象を現在持ってしまう。それでも高麗川より北側では、昔ながらの面影も望めるのだろうか。なかなか今では足が向かず良く分かっていないのだ。

八高線で思い出すのは、やはりお正月に運転された「高尾臨」と呼ばれる初詣臨、それにDD51の重連で運転されていたホキの貨物列車だろうか。今でも在籍している高崎区のDD51が縦横無尽に活躍していた。全てが800番台の貨物機で統一され、比較的綺麗に整備されていた印象だったのは今も変わらない。週末は運休が多かったため、出張の合間を狙って、よく関越経由ではなく八高経由で帰ったものだ。ちょうど都合のいい時間に貨物列車の設定があり、何度も撮影しながら南下した思い出が蘇る。今回はそんな中から1枚。小宮駅で交換するDD51重連。今では訓練列車等でその雄姿を八高で拝めるが、かつての地味な運用こそ、ここのDD51本来の姿に思えてならないのだ。

1994-05-13   単273ㇾ & 5264ㇾ     JR東日本/八高線:小宮駅にて

 

 


落日のEF65P型電機

2019-07-16 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

模型屋巡りの合間を見て、カメラ片手に列車の撮影に勤しんでいた時代。経済的にも時間的にも両刀使いは困難で、どちらか一方の究極の選択を迫られた時、当時はあまり迷うことなく鉄道撮影を選んだ。それには理由があり、アントンKの年齢で現役の蒸機をほとんど知らないことへの歯痒さを引きずり、少しでも周りの友人達に近づきたいという単純な思いから来るものだった。こうして昔の画像をあらためて眺めているが、やはりあの時代の1年2年の差はとても大きく、経験も少ないアントンKは、より多く撮影の機会を持ちたいと考えていたのだ。鉄道模型は、将来いつでも復帰できる、という半分誤った考えのもと、さらに鉄道撮影に傾いていくことになる。これには、当時アントンKの周りにいた友人達の影響がとても大きい。そして今自分の人生を考えた時、無くてはならない人達へと変わっているのである。年に何度も会わず仕舞いになり、そう思うと寂しいものだが、これからも出来るだけ時間を共有し、鉄道趣味の世界を楽しみたいものだ。

話題にした、やはり国鉄時代の画像から1枚。中央高架線をいくEF65P型貨物列車。八王子までは首都圏を走るEF13・15が活躍していたことは以前にも書いたが、その中で午後には、新鶴見機関区の運用があり、配置機関車の共通運用でよく八王子まで入線することがあったようだ。当時は、EF15狙いで待機して、そこへ65Pがやってくるとがっかりしたもの。でもこうして今見ると、高架線のEF65P型は珍しく感じてしまう。欲を言えば、せっかくの複々線、どこかに国電でも写り込んでいればなお良かった。アントンKがまだ駆け出しの時代、見れば緊張感が未だに伝わり不思議な感覚になる。

1978-09-09   3485ㇾ  EF65505               中央線:吉祥寺付近

 


磐越西線120周年

2019-07-15 16:00:00 | 鉄道写真(EL)

久しく青空を見ていない東京地方。日照不足が気にかかるほど晴れない関東だが、こう晴れないと何をするにも気分が乗らず億劫になってしまう。今年の梅雨はどうやら陽性の梅雨のようで、しっかり雨が降り、こうなると九州地方はもとより、気象災害など起こらぬよう願いたいものだ。

この連休も、どこも天気がすぐれず予定を白紙に戻したアントンKだが、晴れの写真ばかりが写真ではなく、雨なら雨の風情があり、それを生かした撮影を試みるべきで、この長梅雨を逆手に取ろうと、計画は立てたものの、やはり考えるだけで実践出来ずに終わりそうだ。梅雨が明けたら明けたで、猛暑が襲い掛かるだろうが、四季を楽しむくらいの心の余裕が欲しいところだ。

ちょうど今年は、磐越西線120周年に当たるそうで、それを祝してなのか記念列車が走ったようだ。旧客3両をDE10 が牽引するといった何とも詰まらない(失礼!)列車だが、余りにも考えのない企画に思えて仕方がない。電化区間でディーゼル機関車を走らせるのなら、やはり蒸機でやって欲しかった。少し前なら、D51やC57で運転されていたろうに・・機関車の手配が着かないのだろうが、そうであれば企画自体を延期しても良かったのではないか。アントンKは単純にそう考えてしまうのである。

昔から思い入れのある路線だけに、少し残念に思っている今回の列車。再企画を期待して、ファンの心を打つような楽しい列車をお願いしたい。もっともED77はすでに無く、電機ならED75700番台だろうし、国鉄時代を彷彿とさせる列車は難しいだろう。詰まらない時代になったものだ。掲載写真は、盛んに磐西線に出向いていた時代の、やはり年代ものから1枚。まだSLの運転もなく注目度は低かったが、観光施設が沿線に点在し、団臨には事欠かなかった印象で、全国各地から列車が入ってきていた。今回は、ご存知JR東日本が誇るスーパーエクスプレスレインボー入線の時の画像。いつもは地味なED77だが、この時だけは、どこか誇らし気に見えた気がする。

1989-04-15    9235ㇾ  ED7715   JR東日本/磐越西線:猪苗代付近


カムバック!カシオペア専用機!

2019-07-12 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

今年も団体専用列車になった「カシオペア」が走り出している。すでに渡道する運用はなく、東日本管内を周遊する運転となった。好評を博した西日本の「トワイライトエクスプレス」を横目で見ながら、もっと豪華な本格的な列車を投入しようと、東日本が勢力を傾け誕生させた「カシオペア」だが、寝台列車自体の衰退とともに、寄る年波には勝てず現在のような運転となっている。もちろんこれには、北海道新幹線の開業の影響を忘れてはいけない。新幹線開業とともに「カシオペア」は渡道できなくなったからだ。道内新鋭EH800とDF200けん引で一時走行したのだが、それも続かず管内のみの運転となった。けん引する機関車も、EF81・EF510共に専用機まで用意する力の入れようだったのに、再び古いEF81を代わる代わる使用している状況だ。やはりツアー専用の列車だと列番が9000番台を名乗るように、あくまでも臨時列車扱いなのだろうか。そう考えると少し残念に思えてしまうのだ。

2010年にデビューしたEF510-500番台は、ご存知の通り貨物機として第二の人生を黙々と歩んでいる。専用機の509・510号機についても同様であり、どこか不運な機関車に思えてならない。そんな彼等にもエールを送るべく近々会いに行こうと検討しているところなのだ。

古い機関車の写真が続いたので、今回は話題にした最新のEF510から掲載してみる。EF81置き換え用としてデビューしたEF510-500番台の中で、初めてカシオペア専用機としてロールアウトし、最初の試運転を行なった時のもの。正しく出来立ての機関車で、特別感が半端なくオーラが見えた感覚になった。

2010-07-09  試単9102ㇾ EF510-509  JR東日本/東北本線:黒田原付近