アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

短命に終わった特急「安芸」~EF58

2020-09-16 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

前述したように、生まれて初めて撮影旅行が関西で過ごした数日間だった。今思えば同行の学友頼りで、写真の「いろは」すら解っていなかった。でも不思議と楽しかった思い出だけがまだ残っている。試練とも呼べるような撮影行脚も、その後幾度も経験したが、あの頃の気の合った者同士、何も考えない気楽で、ただ次は何を撮ろうか、と行き当たりばったりの行程も楽しいものだった。時代も大きく変わり、もうあの時のような経験は不可能だろう。そう思うと少しばかり寂しくなる。

数日前に淀川橋梁を通ったが、昔のイメージはまだ残っていたように思えた。おそらく鉄橋自体、架け替えられているだろうが、夏の蒸し暑い朝、堤防でいつも列車を目で追って一喜一憂していたことが懐かしい。今回はそんな思い出の写真から、早朝撮影した特急「安芸」を掲載しておく。ちょうどこの時、春のダイヤ改正で、特急化された「安芸」。運転区間は新大阪-下関間だったと思うが、呉線経由の異色的列車だった。列車名の「安芸」と言えば、本州最後の大型蒸機が牽いた名列車を想像してしまうが、実際は、20系客車のものクラス編成で、その後も乗車率が悪かったのか、数年で消滅した記憶がある。しかし当時はEF58が20系客車を牽いていたので、それだけで満足していたように思う。撮影地も解らず、早朝からカメラを向け撮影した当時のアントンKには、これが限界だったはず。しょぼい画像だが、夜明け間もない大阪をラストスパートかけるゴハチの唸りは、こんな画像からも伝ってくる思い出の写真。

1975-07-28  1002ㇾ  EF5863 安芸    東海道本線:大阪-新大阪



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