いまだに夜行列車の先頭に立っている田端区のEF81に対して、同区には少し前までEF510という機関車がいた。500番台という新たな番号を与えられ、最後のブルトレである「北斗星」の先頭に立っていたことが、もうすでに懐かしく感じている。夜行列車廃止で余剰となり、JR貨物へと売却されていったEF510-500に会いに日本海側へ。こちら側では、このEF510がやってきたことで、それまでのEF81が消えていった。カシオペアの先頭に立つEF81が復活したことに対し、貨物列車では古いEF81は淘汰されてしまい、どこか皮肉な扱いを感じずにはいられない。
掲載写真は、かつてのブルトレけん引機であるEF510の牽く貨物列車。手入れの行き届いていた田端区時代とは正反対の、泥にまみれてどこか疲れを感じさせる姿は心が痛む。都落ちしたとは言いたくないが、日本の大動脈を担う第一人車として今後の活躍を期待したい。
2017-09 EF510-506