東京では、桜の開花宣言のあと随分時間が経ってようやく満開になったと伝えている。今日の日和こそ春めいてきたが、近所の桜並木は、満開までまだしばらく時間がかかりそうな雰囲気である。週末にかけて天気が下り坂というから、花チラシにならなければよいがどうなるだろう。
この季節は、日に日に夜明けが早くなると実感できる。空気は緩み、日差しは明るく花も咲き乱れて一年で一番良い季節の到来を感じる。こうなると、いよいよまた朝練の季節となる。長年鉄道写真を撮ってきて、一番燃える場面は、日の出間もない日の光を受けて突っ走る列車達の姿だ。撮ろうと思ってもなかなか撮らしてはくれないシーンだが、運よく撮影出来た時の手ごたえは他に例えようがない。今年もこんなシーンを求めて行脚するわけだ。
掲載写真は、ド斜光の根府川橋梁を渡るゼロロク。被写体以外にはまだ日が入らず、ブラックアウトでアンダーだが、闇から突き進んでくるロクロクは力強くカッコ良かった。
1990-08-21 68レ EF663 東海道本線/根府川にて