10月に入り気候も大分落ち着いてきてホッとしている。とにかく先月の天気には泣かされた。特に撮影に出なくても、こう毎日雨降りばかりでは、何をするのにも憂鬱になってしまっていた。ようやく本来の秋らしい青空が見え始めて、少し心が開放された気分だ。
さてこうなると趣味活動にも拍車が掛るというもので、音楽の秋、そして撮影の秋を楽しみたい。今月、来月といくつか演奏会の予定が入っているが、アントンKにとってどんな印象のコンサートになるだろうか。今から楽しみ。今後その感想でもここでご披露できれば思っている。また鉄道撮影の方も、夏とは違って本腰を入れなければいけない。朝夕の撮影は厳しくなった分、日中に太陽の恵みを感じられるからだ。今年は秋を求めて少し遠出を考えている。その報告も今後できれば嬉しく思うが、果たしてどうなることか・・・
掲載写真は、やはりこの季節、当時は集中して通い詰めていた信越本線を行く特急「あさま」。長野新幹線が現実的になり、カウントダウンが始まった頃、碓氷峠が廃止という衝撃を受けながら、碓氷と合わせて長野県側にもとことん足を踏み入れて撮影していた時のもの。ロクサンに象徴される碓氷の険しさにも憧れていたが、軽井沢を越え浅間山を見ながら小諸へと下りて行く信濃路にもお気に入りのポイントがいくつかあった。日が傾き出した頃、追分の築堤はまさにゴールデンタイムを迎える。一気に気温が下がって行くのがわかるが、黄色や赤色が輝き出し、そして影も秒単位で延びて行く。そこへ上野を目指す特急あさまが滑り込んできた。この189系こそ、本来の使命たる姿なのだ。
1995-11-02 3024M あさま24号 189系 JR東日本/信越本線:信濃追分-御代田
PENTAX 67にて撮影