アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

さぁ来い!「あさかぜ」

2016-10-26 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

秋が深まってきた。これからの季節は陽の光が恋しい季節。撮影時にもお天道さまのお力が欲しいのだ。朝の光も写欲をそそるが、夕方の光を思い通りに捕らえた時、撮影冥利に尽きる。今年はそんな光景に出会えるだろうか・・・

カラーポジを探していると、思い出のあるコマが出てきたので掲載したい。

今や自分の中でも懐かしさの募る寝台特急「あさかぜ4号」。九州ブルトレのトップを切って上京してくる伝統列車だ。トップと言っても、早朝グループの第一弾ではなく、関東では一年中撮影時間帯の第二弾の先頭列車だ。この10列車と前後して上ってくる急行「銀河」の104列車(晩年は102列車)が最も良い光線状態で上ってきていたことを思い出していた。

この写真ですぐに思い出すのは、ここで撮影した畏友のロクイチの写真に魅せられ、当時自分も真似してみようと撮影したものということ。もっとも見せられた写真は、ちょっと考えにくい角度で撮影されていて、ロクイチの大窓が強調されたかつて見たことのないものだった。それからすると、随分と大人しいアントンKのこの写真。当時はこれでも精一杯の撮影だったなと、今さらながら思い出している。まだうまく使いこなせないロクナナ400mmに四苦八苦して撮影し、たまたまピントがきたコマだった。とにかくこのレンズ、接近戦は非常に難しい印象だった。枕木2~3本の距離の差が画像に現れる。そんな印象を受けた。その代わり、ぴったり決まった時の画像は、ポジを舐め回したくなるくらい素晴らしく、達成感を得られたものだ。デジタルカメラでは味わえないドキドキ感。もう忘れつつあるこの爽快感は、今にして思えば貴重な体験だったかもしれない。

1991-01-30  10レ EF6648  あさかぜ4号   PENTAX  67    400mmにて撮影