アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

荒天時の対処法

2015-04-05 19:00:00 | 鉄道写真(EL)

普段鉄道撮影している中で、露出が上がらず難儀することがよくある。撮影自体を朝夕を中心にすることが多いから、当然のことだが、今日のように、カメラ機材がフィルムからデジタルへと変わり、格段に撮影範囲が広がったとはいえ、カメラ任せで撮影する気持ちには中々ならない。出来ることなら高感度は避けて、自分の中の許容範囲を超えないようにしたいし、だからといって、露出不足で撮影することも避けたいという相反する状況に陥る。

こんな時は、潔く諦めて撮らない、ということも最近では多くなった。しかし一方で、せっかく撮影に出ている訳だから、やはり何とかしてシャッターは切りたいということになり、カメラを振る「流し撮り」という手法に落ち着く。この流し撮りも、動感が表現できる一方で、その条件によっては、画像が乱れて見にくい汚い絵柄になってしまう。その加減が難しく、いつも悩んでいるところ。当然ながら、流し撮りは、被写体(この場合は列車)の速度により、それぞれまちまちの雰囲気に仕上がる。これには、撮影者それぞれの好みがあって、アントンKは、あまり流れている画像は好みではない。よく被写体の背景が、とろけている画像を見かけることがあるが、ここまで流れているものは、仮に被写体が綺麗に止まっていても、あまり好きではない。やはり、宙に浮いているような写真よりも、もっと現実的なものの方を理想としている。

作例は、早朝のうす暗い状況で撮影した貨物列車。本来なら、カマのナンバーにピントの芯がほしいところだが、最近は、あまりこだわりがなくなって、それよりも、もっと質感や動感や目に見えない気持ちの部分にこだわりたいと思っている。だから、この作例は、決して満点ではないが、重厚感や力強さが表せたと思うのでよしとして掲載してみた。