あ、タイトルには他意はありません。今日、本屋で次期総理の呼び声が高い阿倍晋三氏のはじめての単独敢行本『美しい国へ』(文春新書)と『エマニエル夫人』(二見文庫)を、たまたま同時に買ったのである。と、そういう意味のタイトルなのですが、これはシンクロニシティなのでしょうか、新訳とおぼしき『エマニエル夫人』の訳者もなんと阿倍さん! 阿倍達文という方でありました。
まだ読み切っていないので、内容にまでは立ち入りませんが、現在、阿倍、麻生、谷垣の三氏で自民党総裁選のプレ論戦が始まっていますが、自民党の総裁は、衆議院議長の首班指名をうけて首相になる訳だから、つまり国民は自分の国の首相をこの手で選べないのである!
しかし、この阿倍さんが選ばれると現行の世界に誇る平和憲法がヤバくなりそうなのだ。阿倍氏は総裁選前は、口を濁していた靖国参拝を4月に行う事を表明したし、憲法改正を政治日程にのせることを言明している。
阿倍晋三氏が自民党総裁つまり次期政権をになう首相になれば、自衛隊は軍隊になり、もしかしたら徴兵制度も日程にのぼるかもしれない。つまり、この国の戦後61年も保ってきた憲法9条にもとづく平和は、おびやかされる可能性がある。なのに、国民はこの自民党総裁選を指をくわえて傍観していなければならない。自民党の党員票を持つもののみが、この実質的な首相選挙の投票権をもっている。
一般国民はTVや新聞のニュースで戦わされる論戦をみるだけである。こんな非民主的な手続きのもとに、この国の舵取りをする人物が選ばれるのである。
これをして、「権力選挙」と呼びたい。権力の譲渡権を自民党が独占し、党のトップを自分達で選んでその選ばれたひとに、権力を継承するからである。このシステムおかしくありませんかって、国民は声をあげないらしい。
いろいろ工作があるらしいが、少なくともブッシュはアメリカ国民による直接選挙に近い形で選ばれている(厳密には直接選挙ではないようだ)。大統領はそのような形で選ばれているのに、この国の首相は政権党のみが独占していると言う在り方はおかしくないのだろうか?
(『エマニエル夫人』についてもあらためて……)
まだ読み切っていないので、内容にまでは立ち入りませんが、現在、阿倍、麻生、谷垣の三氏で自民党総裁選のプレ論戦が始まっていますが、自民党の総裁は、衆議院議長の首班指名をうけて首相になる訳だから、つまり国民は自分の国の首相をこの手で選べないのである!
しかし、この阿倍さんが選ばれると現行の世界に誇る平和憲法がヤバくなりそうなのだ。阿倍氏は総裁選前は、口を濁していた靖国参拝を4月に行う事を表明したし、憲法改正を政治日程にのせることを言明している。
阿倍晋三氏が自民党総裁つまり次期政権をになう首相になれば、自衛隊は軍隊になり、もしかしたら徴兵制度も日程にのぼるかもしれない。つまり、この国の戦後61年も保ってきた憲法9条にもとづく平和は、おびやかされる可能性がある。なのに、国民はこの自民党総裁選を指をくわえて傍観していなければならない。自民党の党員票を持つもののみが、この実質的な首相選挙の投票権をもっている。
一般国民はTVや新聞のニュースで戦わされる論戦をみるだけである。こんな非民主的な手続きのもとに、この国の舵取りをする人物が選ばれるのである。
これをして、「権力選挙」と呼びたい。権力の譲渡権を自民党が独占し、党のトップを自分達で選んでその選ばれたひとに、権力を継承するからである。このシステムおかしくありませんかって、国民は声をあげないらしい。
いろいろ工作があるらしいが、少なくともブッシュはアメリカ国民による直接選挙に近い形で選ばれている(厳密には直接選挙ではないようだ)。大統領はそのような形で選ばれているのに、この国の首相は政権党のみが独占していると言う在り方はおかしくないのだろうか?
(『エマニエル夫人』についてもあらためて……)