みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

ふぉと日記二周年!!

2007-11-21 11:25:25 | Everyday is special
おかげさまで、ふぉと日記が、11月11日をもって二周年を迎えました。

いつも見てくださっている皆さんに心から感謝いたします。

今年は更新する回数がめっきり減ってしまいましたが、それでも、こうやって2年も続いたことには、自分でもびっくりしています。

昨年の11月10日の日記にも書きましたが、自分自身がホッとするために書いていたので、ここまで続いたのかもしれません。

ここで少し、自分のことを書かせていただくと(って、ぼくの日記なのですけど)、今年は、写真を撮る気がちっとも起こらないという日々が一時期あったのですが、8月の、あの上高地での撮影を機に、また撮りたいという気持ちが湧いてきました。

うつ病の方の回復も、振り返ってみれば、年ごとによくなってきています。もう七割は回復しているでしょう。それで、いつになったら以前のように元気に働けるのか、と思ってしまうのですが、主治医の先生からは、そういう考え方自体を変えなくてはならないとのこと。以前のように働いたら、また元の病状に戻ってしまいますよ、と、クギをさされています。しかも、現在の高齢化と召命不足の修道会にあっては、構造的にうつ病を作り出すことになってしまっているのではないか、つまり、慢性的な人手不足の状況が変わらないと、いつまでたっても病気はよくならない、とのきびしい指摘もいただいています(あるいは、働き手が少ない状況に合わせた修道生活への切り替えも含めて)。

うつ病の回復は、完治ではなく、寛解といわれます。つまり、症状がおさまっている状態なのです。

しかし積極的には、うつ病の回復は、けっして元に戻ることではなく、“新しい生き方”をいかに見つけるかにかかっています。どこかの哲学者の言葉を借りて言えば、「自分が人生に何を望むか、ではなく、人生が自分に何を望んでいるか」を悟ることなのです。(この「人生」を「神」に置き換えてもいいですね。)でも、そこがむずかしい。しかも、自分には修道会や働いている教会のことがあります。

いま、自分は、このあたりでもがいているのだと思います。

これまで自然の中を歩き、写真を撮ることを通して、そんな自分を見つめてきたのだと思います。

♪そー♪れー♪はー♪さー♪てー♪おー♪きー♪

というわけでして、今年も、とあるシスターの持ち込み企画「みちあき神父のふぉと日記二周年記念」と題して、これまでのふぉと日記の写真や記事の中で、「わたしが選んだこの一枚」、「わたしが選んだこのことば」を募集したいと思います。

この記事のコメント欄で受けつけたいと思います。
お選びになったブログの月日とご感想を一言いただければと思います。
〆切は11月30日です。

どうぞよろしくお願いします。

上の写真は、伊那市高遠町の、高遠城址公園にて。信州高遠美術館は、この公園のすぐ脇にあります。

下の写真は、めでたく松本市市制100周年記念山岳写真展で入賞した上高地の「嘉門次小屋」の写真。ふぉと日記二周年のよいお祝いになりました。写真展も終わったので公開しますね。(写真展ではこのようにトリミングしました。画面をクリックすると、少し大きな画像になりますので、どうぞ。)