みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

恩師の個展

2007-11-19 12:00:00 | Everyday is special
先週の木曜日の夕方から土曜日にかけて、故郷の信州に行ってきました。

じつは先々週から休日返上の忙しさが続いていたこともあって、今回の旅は、よい息抜きのひとときとなりました。

今回の旅の目的は二つ。ひとつは、中学時代の恩師、伊藤恒良先生の油絵の個展が、信州高遠美術館で開かれているので、この機会に久々に先生を訪ねること、もうひとつは、写真展の授賞式に参加すること。

伊藤先生は、美術の先生でしたが、中学時代の3年間、担任としてお世話になりました。とてもすばらしい先生で、自分にとっては「聖職」の鏡のような方です。

今回、先生は、館長を務めておられる地元の富県公民館の文化祭が17-18日に行われることになっていて、準備でたいへんお忙しかったのですが、美術館まで案内してくださり、恩師のあたたかさを感じました。

先生の絵は、地元の風景を中心に描かれていますが、どの絵にも、なんともいえないあたたかさが感じられます。

それは、雪を解かす、春の陽のあたたかさであり、同時に人のこころをあたたかくするものです。また、伊那谷の風景ですから坂が多いのですが、先生の構図は、坂の上から身近な里の家々を見下ろしながら、その先を見ると、また坂が上っていって、遠くに高い山が見えるという、ダイナミックなもので、見ているだけで視線が自動的に動いていきます。

先生は、古希を迎えられてますますお元気で、公民館の中を走り回っておられました。

ぼくは、本当によい先生にめぐり合えたのだとあらためて実感しました。感謝です。

そんな先生に、ぼくは個展開催のお祝いを差し上げなければならなかったのですが、先生の方から、写真展入賞おめでとう、と、お祝いをいただいてしまいました。それに、お土産も。

いつになっても、先生は生徒思いの先生だなあと思いました。

先生の個展は、11月1日から25日までやっています。お近くの方は、ぜひ見にいらしてください。(伊那市のホームページのお知らせはこちら。「伊藤恒良風景画展」)

ちなみに昨年、先生の絵が、伊那市高遠町の風景などをテーマとした絵画の全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(旧高遠町、実行委員会など主催)で見事金賞を取られました。今回の個展では、見られませんでしたが、地元の画家が金賞を取ったのは初めてとのこと。相当レベルの高い公募展だったようで、たいへんおめでたいことでありました。(その受賞の記事はこちらをどうぞ。「伊那毎日新聞」)

写真は、伊那谷の風景。遠くに見えるのは中央アルプスで、その向こう側が木曽谷になります。