目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

笹原とカラマツ林を抜けて小金沢山へ

2021-05-09 | 山行~中央線沿線・大菩薩

小金沢山(雨沢の頭)標高 2014.4m 天狗棚山 1957m 山梨県

2021年5月1日(土) 晴れのち雨のち晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:50甲州市市営駐車場--上日川峠8:10--小屋平--9:06林道登山道入り口9:16--石丸峠--10:06天狗棚山10:15--11:06小金沢山11:17--12:40林道登山道入り口手前の旧道分岐(昼食)13:15--小屋平小休止--14:10上日川峠--14:25駐車場

5:15山の神とマイカーで自宅を出発した。勝沼で中央道を下りた後に通り道にコンビニがないとわかり、上がる前にコンビニに立ち寄り、昼食と行動食を購入。高速道に上がると、非常事態宣言が出ている割には、われわれと同じように近場ならOKと考える人が多いのか、渋滞にはならずとも、それなりの交通量があった。朝食のため談合坂SAに入ると、同様にそれなりに車も人もいる。

順調に進んで勝沼ICが近づいてくると、南アルプスの峰々が前方に見えてきた。おお、だいぶ雪が多いねえ、あの真っ白なのは甲斐駒か? おっと違うなと話していると、目の端に勝沼の出口がちらっと見えた。やってしまった。勝沼ICを通過。仕方なく次の一宮御坂ICで下りた。せっかく遠回りにならないように地元のコンビニに寄っていたのに台無しになった。


左:甲州市市営駐車場 右:上日川峠登山口(公衆トイレ直下)

大菩薩ラインに入って、事前にカーナビに入力しておいた目的地「ロッジ長兵衛」(ロッヂ長兵衛の登録はなかった)に向けて走っていくと、途中で見慣れぬ道に曲がれと指示が出る。はて?近道かと思いながら、その通り走っていくと、「一葉のみち」と標示がある。間違いじゃないかといぶかしんでいると、変な場所で案内が終了した。使えないカーナビだ。

ちょっと遠回りしたものの、7:50上日川峠の甲州市市営駐車場に到着した。昨年の夏に訪れたときに比べれば、停まっている車の台数は少ない。峠の公衆トイレに寄って8:10山の神とともに出発した。


左:なだらかな笹原の道を下っていく 右:山の神、レイヤー調整

上日川峠から福ちゃん荘へ登っていく人は続々とやってきたが、石丸峠を目指す人は皆無だった。しばらく静かな山歩きとなる。気温は11℃くらいだが、陽射しがあってポカポカ陽気。歩いていいるうちに瞬く間に汗が噴き出す。さっそく山の神は一枚脱いでレイヤー調整をした。


左:親水広場界隈 右:小屋平バス停

少し下っていくと、沢を横断することになる。流れの下方に目をやると、優雅にも奥のほうに1張ピラミッド型テントが見えていた。そこからなだらかな斜面を登っていくと、小屋平のバス停(林道大菩薩初狩野線。上がっていくと上日川峠)に出る。道を横断し反対側の斜面に取り付く。結構登りでのある道で長く感じる。


左:林道を歩いて次の取り付き点へ 右:気持ちのいいカラマツ林が続く

やがて上部の林道に突き当たる。道を挟んで反対側にあった登山道は台風で崩れたため、この林道を150mほど奥へ移動することになる。そこでザックを下ろして休憩だ。出発するころ、家族連れがやってきて、さすがは連休だと思い知らされる。

再び歩き始める前にクマ注意の看板を見て、クマ鈴を装着。斜面を登っていくと、カップルが下山してきた。もう下山なのかと思いつつ、気持ちのいいカラマツ林を横移動していく。すると今度は前方に7,8人の家族連れがいた。意外に人は多いのかもと思いながら先へ進んだ。


笹原の向こうに小金沢山

そのうちカラマツ林がなくなり、バーンと開けた場所に出る。これから登る小金沢山が遮るものなく、目の前に現れた。


石丸峠

やがて大菩薩峠からの道と合わさる石丸峠にたどりつく。


左:いずれは縦走したい牛の寝通りへの分岐 右:天狗棚山

石丸峠からすぐのところに牛の寝通りへの分岐に出る。牛の寝通りは、いずれは歩いてみたい草原の尾根だ。そこから指呼の間で天狗棚山に到着する。反対側から単独者が来る。


左:地図に書かれていた通りの悪路 右:小金沢山山頂

10分ほど休憩して狼平に入る。この頃から徐々に風が強まり、予報通り天気が崩れそうだと山の神が心配気に足早になる。

地図に記載されている通り根方が張り出し、また岩場もあって非常に歩きにくい道になる。天候もどんどん怪しくなり、青空は姿を消し、冷たい風が頬を刺し始めた。

やたらと長く感じるこの稜線を進んでいくと、最後のひと登りのところでトレランっぽいパーティに抜かれた。あっ、もうそこが山頂だと山の神のほうを振り返る。小金沢山の標柱が見えた。


左:富士山は裾野ビュー 右:冷たい風にさらされて山の神爆走中

11:06小金沢山の山頂に到着。秀麗富岳12景の一座なのだが、富士山は裾野をうっすらと見せるのみで、雲に包みこまれていた。

ここで昼食にするには冷えすぎだと、行動食として買った安納芋パイだけを食べて11:17下山に入る。石丸峠辺りまでは暑くて汗をかいていたのが、まるで嘘であったかのように冷え込んでいる。谷をなめてくる風がすこぶる冷たく、しかも強く吹いて真冬のような厳しさだ。時折雨粒も落ちてくる。たまらず山の神は飛ぶように下山していく。


左:昼食ポイント(撤収中) 右:上日川峠に戻ると青空

昼食どころじゃないねえと、食べるタイミングを逸してひたすら下ることになった。12:40林道に出る手前まで来て、ようやく風をしのげて落ち着けるポイントに出た。ここでレジャーシートを広げてメシにありついた。山の神はもうクタクタのようで、持ってきたみそ汁はいらないという。ここで昼食を済ませ、午前中に歩いた道を戻る。

小屋平を過ぎるころから、下り坂の予報を完全に裏切って晴れてきた。上日川峠に出ると、何事もなかったかのようにおだやかな晴天に変わっていた。

(冒頭の写真は登山道の傍らで咲いていたタチツボスミレ)

登山道が整備された源次郎岳へつづく

 

コメント
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