イメージ:岩手山麓の三石湿原
今年の異常気象はすごすぎた。巨大台風、豪雨、それに伴う洪水やがけ崩れ、停電や断水。幸いにしてすんでのところで我が家の被災は回避されたが、来年以降は神のみぞ知るだ。被災された方には、改めてお見舞い申し上げます。
こうした悪天や自然災害は、私の山行にも大きな影響を及ぼした。今年こそはと思っていた平ヶ岳は、台風とともにあっけなく吹き飛んでしまった。8月下旬につくった山行計画書は当面お蔵入りだ。
来年こそはと思うものの、平ヶ岳に行けないのは台風ばかりのせいではない。じつは山の神が渋るのだ。なぜなら標準コースタイムが11時間を超えるという長丁場。まるで人里離れたヒグマの楽園、北海道の山に登るような覚悟(ヒグマはいないが)、つまりは強靭な体力が必要なのだ。
最近はゆるゆるの山行が多いせいか精神面のハードルが高い。夏場に向けて徐々に体力をつけ、来年こそは実現させたい。
行きそこなったのは平ヶ岳ばかりではなく、山梨百名山の渋い山、源氏山もそうだった。厳密には昨年でやはり台風が原因だった。ヤマレコによれば、登山道の一部が崩壊していて通行が困難になっていると。せっかく登りはじめて、途中で登頂を断念せざるをえなくなるほどつまらないものはない。今年も崩れたままなのではとろくに調べもせずに回避してしまった。
来年も台風で登山道がずたずたに寸断されるところが出てしまうのだろう。それにしても地球温暖化は困ったものだ。