標高 1601m 神奈川県
2016年4月6日(水) 晴れ
メンバー 私単独
コースタイム 8:01西丹沢県民の森8:10--9:12尾根の踊り場9:21--石棚山--10:14テシロノ頭先のシカ柵地帯10:22--11:08檜洞丸山頂(昼食)11:38--12:45尾根の踊り場13:00--13:40西丹沢県民の森
晴れの日を狙って代休をとった。山の神はお仕事なので、連続して単独山行となる。山の神を起こさないように静かに準備し、5:25家を出発した。近所のコンビニで買出しをし、ガソリンを満タンにし高速に上がる。前回の丹沢山行(3月の連休時)と同じように圏央道、厚木PAで朝食をとり、東名の大井松田ICで下りた。ここまではすこぶる順調だったのだが、必ず通らなければならない国道246号は通勤道路だった。そうとは知らず、予定よりかなり早く登山口に着きそうだとほくそえんでいた。
左:西丹沢県民の森 右:県民の森の駐車スペース。この直下にもある
通勤の車の量はすごかった。246号への合流地点から西丹沢へ曲がる手前まで、延々と渋滞。のろのろ運転が続いた。ようやく246号を離れ、道の駅山北で最終休憩。登山口となる西丹沢県民の森へと向かった。前回誤って県民の森への林道をあがってしまったときに目星をつけていた駐車スペースに車を置く。平日だから、予想どおり誰一人いない。
左:石棚山登山口。向かい側には公衆トイレもある 右:濡れてつるつるだった石畳
8:10車道を歩き始める。橋を渡ると、すぐに登山口が現れた。昨日の雨で石畳と階段はしっとりと濡れていて、足を踏み出すとつるりと滑った。油でも流したように摩擦係数0みたいな状態だ。そろりそろりと注意深く階段を上がった。
その先にも石畳が続き、難儀した。ただ登山口ほどには滑らない。東屋の横を抜けて上がっていくと、ミツマタの群落があって、3/21に見たあの花を咲かせていた。
切り株が並ぶ尾根
県民の森を越え、尾根に出ると、歩きやすくしたのか切り株地帯が出てくる。ここからいよいよ急登地帯に突入する。
左:尾根上の唯一の平坦地で、唯一の休憩ポイント 右:激しい上りが延々続く
アキレス腱が伸びきるすごい急登が続く。歩き始めて1時間余りで、ようやく休憩できそうな平坦地に出た。尾根上で平坦なのは、ここしかない。ザックを下ろして、ひと休みした。樹間から富士山、遠くに冠雪した南アルプスが小さく見えた。
腰を上げて歩き出すと、続くわ、続くわ、これでもかという急な上り。まるでトレーニングコースだ。
左:石棚山の稜線 右:シカさん親子。先に3頭くらいが走り去った
やがて箒沢からの道と合わさり、ホッとする。ここからしばらくはなだらかだ。冬枯れた道を進んでいくと、右手のほうからガサガサと音がした。何だろうと視線を送るとシカが3頭くらい勢いよく逃げていく。しかし、親子連れのシカは、どうってことないと思ったのかまだ立ち去らずにその場に留まっていた。カメラを出して撮影を始めると、子ジカ2頭が危険と思ったのかダッシュして去って行く。親ジカだけその場に留まって、こちらをじっと見ていた。そのうち私が何もしないと判断すると、悠然とまたエサを探し始めた。
この後にシカ柵だらけの道に突入するが、この一帯はシカの駆除地域に指定されている。それだけ大繁殖してしまっているようで、私が見かけたシカさんたちもいずれは駆除されてしまうのだろう。
左:ブナ林の道 右:ウソが何羽も枝に止まっていた
テシロノ頭を越えて、シカ柵だらけの道をしばらく進むと、テーブルとベンチが置かれていた。そこで2回目の休憩をとる(10:14)。汗をかいたこともあり、もってきたペットボトルのお茶もあっという間に飲んでしまいそうだ。
そこからさらに進むと、野鳥の楽園が突如として現れた。登山者がいないことが幸いしたのか、カラフルな鳥たちを多く見かけた。最初はデカめの鳥、アカハラ。それから早く立ち去れとばかりに私の近くに来て、鳴きわめいていたシジュウカラ、そしてのど元が鮮やかなオレンジ色をしたウソがたくさんいた。木には葉が一切ないから、目立つこと目立つこと。意外にも逃げるそぶりさえ見せないので、ウソを撮影できた(バカちょんだからピンをうまく合わせられなかったのだが)。
檜洞丸山頂から蛭ヶ岳方面を望む
檜洞丸の山頂には、11:08に到着した。山頂手前で2人、山頂には数人の登山者がいた。平日なのに、さすがは丹沢のメジャーな山だけのことはある。その後も昼食をとっていると何人か登ってきた。
11:38昼食を終えて下山開始。上り時よりも、雲がとれてすっきりと富士山が見え、思わずカメラを取り出した。
檜洞丸山頂直下から富士山を望む
往路でカラフルな野鳥を見てしまったので、復路でも、またいないか、もっといないかときょろきょろしてしまった。まずヤマガラを発見、続いてコガラ。コガラは幹の下部に留まって下からくるくるまわりながら、虫を探して登っていく姿が愛らしかった。野鳥がいなければ、来た道なので、サクサクと進んでしまう。野鳥の楽園を抜けると、あっという間に西丹沢県民の森への分岐に来てしまった。ここからは激しい下りが始まる。ガレ場や足場の悪いところがしばらく連続するので、慎重に足を下ろしながら進んだ。下山は13:40。朝到着したときと何一つ変わらぬ状況で、ポツンと愛車エスクードが1台だけ停まっていた。
帰りは、朝ほどではないものの、246号が詰まっていた。東名に上がると、すんなりと流れ、家に16:00前に到着。のんびりと午後のコーヒータイムとなった。
参考:
玄倉登山口から大撫ノ丸(2016年3月21日)
西丹沢自然教室から檜洞丸(2007年5月)