いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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胎(はら)ごもりの観音様

2018-06-01 06:46:13 | Weblog

                                           分類:観                                    鹿島町を見て歩こう (86)     専称寺観音   松久須根町字上坪 (旧・鹿島村)        御尊像は木造から金仏にして体内に入仏                                   専称寺観音堂とは、便宜上付けられている名称のようで本来、専称寺と観音堂は別個のものであって地元の人たちは、現在の建物を「観音さま」の略称で呼んでいるお堂です。                                  御尊像は「胎(はら)ごもりの十一面観音」で、例年7月16日に祭りが行われます。寄木造りの十一面観音は聖観音を胎中に抱いていることから胎内仏とも云われるものですが、昔からの木造胎内仏は専称寺に住んだ僧徒により失くされてしまいました。 大正2年、村内の寄金によって聖観音金仏を胎内に入仏しました。                                                                                           《昭和42年に修築された観音堂》 

この地に観音堂が建立されたのは、天文22年に飯野村中山館の館主、中山讃岐守隆吉が三春の地で戦死し、その菩提寺が上矢田村圓福寺と定まり中山一族も上矢田村小田小路地内に移りました。                                                             隆吉の妻は夫の冥福を祈るために、亡夫の守り本尊十一面観音を抱いて小田小路から松久須根の草庵(専称庵)に移り住んだことに始まります。                                     明治15年前後までは観音堂の隣地に、四倉・薬王寺の末寺であった専称寺が建っていたのですが、その後、地元に檀家がなかったこともあって取り壊され、伽藍すべてを何処かへ運び去られてしまったとされています。                                                                                     
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