いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

鹿島を見晴らせる福正院

2009-11-07 07:12:48 | Weblog
                   《平成2年に建て替えられた福正院の遠景》           分類・歴

                       天徳山蔵福寺福正院  いわき市鹿島町走熊字坪下28番地

     宗派 高野山真言宗
     本尊 大日如来
     住職 永崎亮賢 遍照院(住吉)兼務
     檀家 39世帯

 福正院は走熊の高台にあるために、境内から見る眺めは素晴らしく遠く飯田方面や住吉地区辺りまで一望することが出来ますし近くには、かしま幼稚園や鹿島小学校、そして鹿島ショッピングセンターエブリヤ・ヨ-クベニマルなどが迫って見えます。
 また、墓地の突端まで進むと鹿島街道、米田、下矢田地区も見えます。

 往古の記録を失っていますので、開山についての詳細は不明ですが遍照院保存の過去帳からすると、宝永5年(1708)10月28日に法印堅秀が入寂している記があり、それ以前法印堅秀大4世の記から1700年以前に開山されている事は推定できます。

 法印禅東が15世の住職となり、山号を鬼渡山(きわたりさん)と称して客殿を新造立しました。
 禅東は、植田の東光院、及び長孫の長宗寺にも転住して住職になっています。
 第16世の寿栄は宝暦3年(1753)に湯本の勝行院に転住したという記録が残っています。

 福正院は、昭和4年(1929)の走熊の大火の難を逃れた古寺ですが、雨漏れがしたり戸袋の板が捲れたりして老朽化が激しくなってきたために、檀家からの寄付により、平成2年8月に新しく建て替えられました。
 建立に当たっては、白水の阿弥陀堂(内郷)を参考にしたと云われています。

 
     本日の催し  11月7日(土)    五黄 大安   旧暦9/21

            ◆「遊牧民の手仕事展~風のように生きる人々~」  10:30~18:30
                    於・ギャラリー創芸工房 鹿島町走熊    0246-29-3826        
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