いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

十九夜さま

2018-09-11 06:17:55 | Weblog

                             分類:地歴 
   安産と子供の無事な成長を願うもの                                      ① いわき市鹿島町走熊(蔵福寺境内)                              ② いわき市鹿島町久保(金光寺境内)                              ③ いわき市鹿島町米田                                  
④ いわき市鹿島町下矢田(真浄院境内) 
                              ⑤ いわき市常磐松久須根 

▲鹿島町(一部、常磐地区も含む)には総計26の十九夜塔(像)があります。
 十九夜講は現在でも行われているところがありますが、その儀式としては2月や9、10月の19日に如意輪観音や延命地蔵の石仏や掛け軸などを礼拝します。 また、講員は車座になって和讃を唱え、大数珠を回しながら大数珠の房が回ってくると頭を下げて祈ります。数珠を回す回数は33回、100回などで、炒った豆や小銭で回数を数え数珠繰りが終わると、各自が身体の悪いところを数珠でさすります。                                                                この十九夜講を行う場所は、村の家を順番制で宿にして飲食をするような所もありました。村に嫁として入ってきた人たちの親睦や、きつい農作業から解放される休息日としての機能も果たしていたようです。                                                               如意輪観音像は以前、墓域に建てられ戒名が刻まれ亡くなった女性や子供の戒名が入った供養像であったようですが、近世中期より寺院の境内や、お堂に安置されるようになり、戒名に変わって「 講中 」の文字が刻まれるようになります。                                                                                                   それによって 《 十九夜 》 という文字を刻んだ文字塔が一般化していきました。      
▲裏面に 『 當寺 女中安全 昭和五十二年二月一九日 建立 』 と刻まれている。
                                                                       
                  ⑤          

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