いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

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89年前の大火(鹿島)

2018-02-08 07:42:33 | Weblog

                                                                                     
                             分類:歴 
                                                  昭和4年2月25日の出来事                               今から89年前に遡ると、 石城郡鹿島村 (現・いわき市鹿島町) で大火が発生して、 甚大な被害に遭ったという 記録が残っている。                                                                                                                                                                   《山並み伝いに広がっていく火の脅威 ・ イメージ》


福島県災害誌によると、昭和4年2月25日、石城郡鹿島村地内から出火、住家48戸、非住家38棟、山林300町歩を焼失した。原因は失火で損害額40万円とある。


 これを俗に 「走熊(はしりくま)の大火」 と呼んでいて、失火の発生地は文字通り走熊地内。新築中の家で大工が残材を燃しながら作業をしていたところ、強風に煽られて火の粉が茅葺屋根に燃え移ったというもの。                                                              火の手は走熊から山伝いに飛び火していき上蔵持まで延びて、上蔵持の住居23戸の他、社寺4殿堂も廃燼に帰してしまった。この日は風が強かったために火勢が余りにも早く、走熊の部落を火焔が包むのに1時間前後という凄まじさで、部落の人々は衣類は勿論の事、大切な食糧までも焼失して、被災者は一瞬にして全財産を失うという惨状に遭遇した。


 村当局はこの被災者に対し、救荒予備積立金より600円、児童保護金より100円、計700円を応急救護資金として支出し、更に村債30,000円を起こし、罹災者に貸付けて復興を図った。昭和4年度の村予算は17,000円であった。                                                    ちなみに、当時の物価は駅弁35銭、横浜シュウマイ(崎陽軒)1箱50銭。建築費が木造で3、3㎡当り60~70円。


    

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