分類:観
鹿島町を見て歩こう㊸ 《走熊地区》
高野山真言宗 天徳山福正院蔵福寺 いわき市鹿島町走熊字坪下28
福正院蔵福寺
蔵福寺の開山いついての詳細は不明ですが、過去帳からすると宝永5年(1708)10月28日に、法印堅秀が入寂している記録があり、それ以前法印堅秀第4世の記から1700年以前に開山されている事は推定できます。
《鹿島の中心地が眺望できる蔵福寺と境内》
その頃は、山号を鬼渡山(きわたりさん)と呼んでいました。 禅東は、植田の東光院・及び長孫(湯本)の長宗寺にも転住(移って住職となる)しています。第16世の寿栄は宝暦3年(1753)に勝行院(湯本)に転住したという記録があります。 蔵福寺は昭和4年(1929)の走熊の大火(鹿島の大火ともいう)の難を逃れた古寺(写真のいちばん下を参照)で、暫くは廃寺となっているが部落の檀信徒に護られて維持されてきました。 蔵福寺(現在)の屋根の形は、白水(内郷)の阿弥陀堂を参考にして造られたと言われています。
《かしま幼稚園側道路から見た蔵福寺》
走熊には、高寺山(標高126m)にある磐城三十三所観音の17番札所、高照観音(本尊十一面観音)と、ゆかりの東泉寺(現在は寺跡のみ)と、蔵福寺境内の八坂神社(古い神号を牛頭天王※ごずてんのう・徐疫神)があります。
《平成1年(1989)まであった茅葺きの蔵福寺》
かつては、前述の3ケ所で地元青年団によって獅子舞と棒術の奉納が8月17日(八坂神社では15日)に実施されたが現在には至っていません。
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