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柿が新たな友情を運んできてくれた 秋の味覚の1つに柿があります。 文芸仲間の親友が、会津に住んでいる友人から 「柿を頂いたのでお裾分けする」 と言ってわざわざ自宅まで届けてくれた。会津身不知(みしらず)柿だったが、特別美味しく感じながら食べた。 2人の住まいは 、いわきと 会津美里と距離があり、所属する文学サークルも異なるが、2人とも県文学賞に応募して受賞したのを機会に懇意な間柄になった。
《毎年、目算で400個前後は生(な)る鹿島某家の柿》
結果的に彼女たちの繋がりは 「文芸サークル」 そのものへ連結し、今年の春にはサークル同士が直接会って交流会が開けるまでに発展した。 「浜」 と 「会津」 の隔たりはあっても同じ福島で、同じく文学に対する情熱は変わらないという考えが合致して実現したのです。双方の文芸サークル名は、いわきの 「文藝風舎」 と 「会津文芸クラブ」 です。
「文藝風舎」 の目的=いわき地域の文学愛好者が集い、文藝講座・会員作品の合評会・プロ作家の作品を通しての勉強会、機会ある毎にあらゆる文学賞に応募し、いわきの文学に対する意識向上と理解を得るために活動し、サークル独自の文芸誌を発行して、地元いわきに定着した文学文化を展開していく。 「会津文芸クラブ」 の目的=会津美里町に居住する文学愛好者で構成し、相互の親睦と研鑽を図りながら、会津美里町が掲げている 「歴史と文化の町づくり」 における文化の向上に寄与することを目的とする。
文芸誌 「風舎」 は、来年3月発行の13号に向けて奮闘中だが、文芸誌 「会津文芸」 2号は既に9月に発行されている。 △ 「会津文芸クラブ」 は、昭和43年に 「高田ペンクラブ」 として発足して、平成23年に 「美里ペンクラ」 に変更、平成29年に 「会津文芸クラブ」 に改称されたもので、実績があり実力のある会員によって構成されています。
〝柿食えば 思いを馳せる 美里かな〟 戴いた柿を食しながら、ふと過ぎし日の会津美里町で行われた交流会のことが浮かび上がりました。
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