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所在地 : いわき市鹿島町下矢田字前原51番の隣地
修験宗の廃止などで一時、廃寺になった専明院
修験者(山伏)の霊場だった羽黒山は、寂光寺と言って神と仏の修合の寺院でしたが、その教えを広く布教するために多くの霞下の寺院を出先機関として建立しました。
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《平成13年に再々建されたという堂宇》
出先機関としての寺院は、磐城では楢葉郡内に久之浜の常光院、磐城郡では狐塚に善行院、磐前郡内には下矢田の専明院(写真)と野田に柳沢寺があり、各々数ヶ寺の末寺を有していました。
専明院は如来山・行覚寺といい、本尊は大日如来です。延宝8年(1680)の「行屋改之覚」によると、その開山者、創建時は不詳ですが天文14年(1545)湯殿山よりの法流を受けた覚仙祐海聖人によって中興開山されました。
配下の寺は延喜式七社に指定された鹿島神社の別当である上矢田の神宮寺、水祝儀の歳事を行う沼之内の地蔵寺など17ケ寺が属していました。
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明治元年(1868)の神仏分離令や、同5年の修験宗の廃止に伴い廃寺となりましたが、建造物は残り湯殿信仰の祭場として用いられていました。
昭和2年、新たに再建されたが、平成13年に再び堂宇が再建されました。
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