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いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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いわき鹿島の昔ばなし43

2013-05-28 08:05:31 | Weblog
                                            分類:歴
      御代(みよ)坂に洞門があった
                               場所 : いわき市鹿島町御代字御代坂

             
                   《切り通しになっている現在の御代坂》

 鹿島街道の御代と岡小名の境(かつての村境)にある御代坂は、現在の道路の位置とは異なり、もっと高台の頂上近くにあった。
 小名浜に向って、御代坂を上り切ったところで左側の山頂を見ると分るが、あの高さが昔、村人たちが往来した洞門があった場所になる。
 土壁の洞門で急勾配だったために度々、洞門内は落土して通行不能になった云われている。
 
 年代的に御代坂の存在確認をしてみると、寛永15年(1638)戌寅年の検地帳「陸奥國 磐前郡岡小名村本田畑水帳 墨附弐百拾参枚 蓋紙共」には、113の字名が載っているが、その中には御代坂も記載されている。
 また、明治30年代の字限図「磐城國石城郡玉川村大字岡小名字限図」によると、字名が51字に減少しているものの御代坂は残っている。
 この鹿島村大字御代坂の、字限図での他のとの境界(隣接)には、玉川村大字大原、玉川村大字相子島、小名浜、江名村大字上神白が表示されている。


             
                  《御代坂の中段辺りの道路脇に見える池》

 その後、山は何度となく切り割りされては道幅も広げられていき、山肌は円錐形の生々しい積層の肌をさらけ出し、当時の高さからは相当下がっていることを如実に物語っている。
 昭和30年代頃までは、頂上へ上って行く狭い道と、洞門跡の名残を見ることができた。
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