いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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鹿島の伝説人(びと)23

2017-10-09 07:08:16 | Weblog

                              分類:村

 「護身法」「九字之大事」を修めた 鵜沼長治右衛門                                        いわき市鹿島町下矢田蓮作 1 

 鵜沼家は代々名主を務めた旧家だが、今から290年ほど前(平成29年現在)の先祖に鵜沼長治右衛門という人がいた。 

                         長治衛門が受けた「護身法」と「九字之大事」の教示書

 この人が真浄院住職権代大僧都法印胎教(安永丁酉6年3月21日没)から「護身法」「九字之大事」を修めたことを証する授与書が鵜沼家に保存されている=写真。仏教辞典によると「護身法」とは、密教で真言行者が修法の初めにさわりを除き、心身を清らかに修するところの法を成就させるための身心を加持することをいう。また「九字之大事」とは、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前の九字による呪術で、九字之大事、縦横法ともいう。

 この九字を唱えて立て4本、横5本の線を空中に劃(かく)すれば一切の禍を除いて身を護り勝を制することができるという。民間人がこのような仕法を授けられたことは信徒として相当信仰心が厚く、寺院との係わり合いが深かったものと思われている。真浄院の創建にあたり篤心の鵜沼家一族から特別の協力があったものとされている。 因みに、同院参道にある金剛力士像は、当家の正一氏が平成3年に建立したもの。

   

           《参道入口に建っている金剛力士像》            《左側にある建立記念碑》

   

 

       

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