分類:村 鹿島村役場の初代村長 佐原久次郎 いわき市鹿島町御代字柿坂9
明治21年4月に村政が発布され、明治22年4月1日から施行されたが、その初代鹿島村村長になったのが久次郎だった。
この法律の実施により、住民は長かった藩政、官治行政から解放され待望の自治権を得たがその前途にはなお不安と難問が山積していた。 久次郎が要職に就いたのは明治22年7月だから、村政が発布されて3ケ月後というのは、12村(御代、船戸、飯田、久保、上蔵持、下蔵持村、米田、走熊、下矢田、上矢田、松久須根、三沢)の合併当初から諸々の混乱があったものと推察できる。
村長就任期間は1年足らずだった。
当時の佐原家は繭の仲買をしていて、伊達地方より糸繰女を雇って養蚕業をし、質屋も併業していた。酒造業は明治9年の創業で当主が久次郎だった。