分類・歴
場所 : いわき市遠野町入遠野字天王323の乙
八坂神社 境内
福島県指定天然記念物(昭和36年3月22日指定)になっている入遠野の八坂神社にある二本スギは“行って見ただけの価値はあるが場所的に判りずらい”と耳にしていたのですが、実際に行ってみると本当に直行するのに難儀しました。
《八坂神社へ上っていく入口にある標識》
しかし見つけました。一本の標識に「県指定の二本スギ」の文字が入っていますが、此処まで来て目にしても訪問者には困るのです。
途中に「県指定の天然記念物、二本杉まで何キロ」だとか「指差しマーク」の看板とかの表示があってもいいではないかと思いました。(県教育委員会のナント不親切なことか、あるいは観光PRの職務怠慢を感じてしまいました)
グチっても仕方がないので検討改善の余地があることを提言して坂を上りました。
《スギの巨木。しかも二本だけとなれば伝説を残しても当然!?》
昼なお暗い密林を思わせるような杉林の中にある急な坂を上っていくと、八坂神社の直ぐ隣に偉容な二本の杉があるのには圧倒されました=写真。
この巨木の素晴らしいところは、樹齢1100年(推定)を数えるというのにどこにも損傷が見当たらずに、その容姿を誇っているかのようなのです。
◇二本の杉にまつわる悲しい伝説とは次のような話です◇
昔、昔(おとぎ話風に)京の都に王子様とお姫様がいて、お互いに好きになってしまいましたが、2人はいとこ同士だったために親から猛反対されて仲を引き裂かれるようになっていきます。
それでも諦めきれずに思い立ったのは、2人でどこか遠くの地へ行って幸せになろうと手を取り合って奥州へ旅立ちました。
ところが、目的の土地まで辿り着くまでにこの土地で息絶えることになり、あの世で1000年の契りを結ぼうと固い約束して死の世界を選ぶようになってしまいました。
その2人の精霊が二本の杉の巨木に宿っているというのです。
哀しみの伝説を打ち消すかのように、二本の杉は、気高さと恒久の歳月を守っています。鬱蒼とした森の中で寄り添うように聳え立っている二本杉の巨木は今、じっと見つめているとまるで夫婦のように思えてなりませんでした。
《八坂神社》 《右同》
《近くにある農道は彼岸に向って行く一筋のサッドロードに思えた》
場所 : いわき市遠野町入遠野字天王323の乙
八坂神社 境内
福島県指定天然記念物(昭和36年3月22日指定)になっている入遠野の八坂神社にある二本スギは“行って見ただけの価値はあるが場所的に判りずらい”と耳にしていたのですが、実際に行ってみると本当に直行するのに難儀しました。
《八坂神社へ上っていく入口にある標識》
しかし見つけました。一本の標識に「県指定の二本スギ」の文字が入っていますが、此処まで来て目にしても訪問者には困るのです。
途中に「県指定の天然記念物、二本杉まで何キロ」だとか「指差しマーク」の看板とかの表示があってもいいではないかと思いました。(県教育委員会のナント不親切なことか、あるいは観光PRの職務怠慢を感じてしまいました)
グチっても仕方がないので検討改善の余地があることを提言して坂を上りました。
《スギの巨木。しかも二本だけとなれば伝説を残しても当然!?》
昼なお暗い密林を思わせるような杉林の中にある急な坂を上っていくと、八坂神社の直ぐ隣に偉容な二本の杉があるのには圧倒されました=写真。
この巨木の素晴らしいところは、樹齢1100年(推定)を数えるというのにどこにも損傷が見当たらずに、その容姿を誇っているかのようなのです。
◇二本の杉にまつわる悲しい伝説とは次のような話です◇
昔、昔(おとぎ話風に)京の都に王子様とお姫様がいて、お互いに好きになってしまいましたが、2人はいとこ同士だったために親から猛反対されて仲を引き裂かれるようになっていきます。
それでも諦めきれずに思い立ったのは、2人でどこか遠くの地へ行って幸せになろうと手を取り合って奥州へ旅立ちました。
ところが、目的の土地まで辿り着くまでにこの土地で息絶えることになり、あの世で1000年の契りを結ぼうと固い約束して死の世界を選ぶようになってしまいました。
その2人の精霊が二本の杉の巨木に宿っているというのです。
哀しみの伝説を打ち消すかのように、二本の杉は、気高さと恒久の歳月を守っています。鬱蒼とした森の中で寄り添うように聳え立っている二本杉の巨木は今、じっと見つめているとまるで夫婦のように思えてなりませんでした。
《八坂神社》 《右同》
《近くにある農道は彼岸に向って行く一筋のサッドロードに思えた》