いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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鹿島上矢田立抗跡が爆発

2009-07-29 07:21:56 | Weblog
                   《当時の常磐炭礦東部礦業所鹿島立抗》           分類・歴

 昭和47年12月7日17時46分頃、常磐松久須根地区(旧、鹿島村)にあった常磐炭礦株式会社鹿島礦業所鹿島立抗(鹿島上矢田立抗)の廃坑付近でガス爆発が発生し、10名の死傷者を出したほか、近隣の松久須根・上矢田・下矢田の地域に甚大な被害を与えました。
 鹿島街道の鹿島神社前信号を入った場所で、更に進むとバイパスの高架橋や五安(ごあん)の堤がある道です。
 
 この事故で死傷者が出たのは、廃坑になった現場に廃棄物を捨てに来ていた作業員たちで死者2名、重軽傷者8名を出しました。
 爆発による住家の被害65戸に及び、上矢田・下矢田双方の半径約1kmではガラスや窓、襖が壊れたり、飛んできたコンクリート破片で屋根がぶち抜かれるなどしました。

 当時の地元紙「いわき民報」の記事では、《無残・爆発のツメ跡》の見出しで被害の状況を報じていますが、現場から約100m離れた上矢田地区に住むAさん宅の屋根には、1m近いコンクリートの塊が落ち屋根にポッカリ穴が開き、現場向かい側のIさん宅は爆風で家屋が傾いたとあります。
 民家や、近くの常磐ガラス工場の被害等を含めるとで8千万円もの額に上りました。

 常磐炭礦は昭和46年4月に全面閉山しましたが、それまでは東部礦(常磐水野谷地内に施設)への作業員入出坑口を「鹿島上矢田立抗」として、この松久須根町内田地内に設置して稼動させていました。

 結局、この被害に当たっては後に常磐炭礦側が補償しましたが、大爆発事故による振動は平市内にまで感じさせたということです。


     本日の催し  7月29日(水)  
          ◆第2回伝承郷企画展『写真で綴るむかしのいわき展』
                    於・いわき市暮らしの伝承郷 企画展示室(観覧料が必要)

          ◆日本の手技・手仕事「木の工人」  於・ギャラリー創芸工房(鹿島町走熊)
                                           0246-29-3826

          ◆フラサークルかしま  10:30~   於・鹿島公民館
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