今週のこる4日は、ディエゴ・ファゾリスとイ・バロッキスティによる、4曲の管弦楽組曲(序曲)を楽しみます。ファゾリスたちの録音(2001年)は、その当時のイタリアの音楽家らしい、アグレッシブな情熱にみちたもので、CDには、第3番、第2番、第1番、第4番という順で収録されています。今日からその順できいていくので、まず楽しむのは有名なエールをふくむ第3番(BWV1068)です。ファゾリスたちの演奏では、エールに豊かな装飾が施されていて、テンポは完全反復ながら3分36秒(解説書表記)と速め。じつは、さまざまな録音でのエールのテンポについて、何年もまえから記事にしようと思っていたのですが、いまだできていません。今年はなんとか実現できるようにしたいものです。
CD : 47649-8(ARTS)