毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




「侯妃よ、さらに一条の光を」は、先日からふれているとおり、ザクセン選帝侯アウグスト1世の夫人である、クリスティアーネ・エーバーハルディーネのための追悼音楽です。このBWV198は、1727年10月17日にライプツィヒ大学のパウロ教会で初演され、作曲(と指揮)はもちろんバッハ、歌詞はヨーハン・クリストフ・ゴットシェートの頌詩によっています。楽器編成はしめやかながらも充実した響きで、これをフィリップ・ピエルロたちは、ヴァイオリンが6、ヴィオラが2、通奏低音が5という編成で演奏しています(合唱はOVPP)。なお、録音には秋葉美佳(ヴァイオリン)と上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)が参加しています。

CD : MIR 030(MIRARE)

MIR 030

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ザクセン選帝侯アウグスト1世夫人クリスティアーネ・エーバーハルディーネのための追悼音楽、「侯妃よ、さらに一条の光を」が演奏されるさい、参列者「全員が席につくまでオルガンによる前奏曲がかなでられ」(『バッハ資料集』白水社)たという同時代の報告があります。このプレリュードは、BWV198の主調と同じロ短調のBWV544ではないかという推測があり、昨日もきいた、ピエルロたちによるCDでは、この説にもとづいて、BWV544のプレリュードをBWV198のまえに、そしてフーガをBWV198のあとに挿入し、演奏しています。これからきくのは、そのBWV544で、オルガン演奏は昨日と同じくフランシス・ヤコブです。

CD : MIR 030(MIRARE)

MIR 030

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1727年10月17日、ライプツィヒ大学のパウロ教会で、クリスティアーネ・エーバーハルディーネのための追悼礼拝がおこなわれました。そのさいの追悼音楽は、バッハが作曲したカンタータ「侯妃よ、さらに一条の光を」でした。これにちなんで、17日にはこのBWV198をきこうと思ったのですが、当日は日曜日にあたるため、いつもの教会カンタータを優先させて回避し、前日にきく予定にしています。

ところで、当日きくことにしているピエルロたちのCDには、BWV234、BWV544、BWV727がBWV198とともに収録されており、今日はそのうちからBWV727をきいておこうと思います。このロ短調のオルガン・コラールは、CDではBWV198の第1部と第2部のあいだに挿入されており、フランシス・ヤコブが演奏しています。オルガンは、ポニッツ教会のゴットフリート・ジルバーマン製作(1737年)の楽器です。

CD : MIR 030(MIRARE)

MIR 030

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これからきくのは、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「ゴルトベルク変奏曲」。ショルンスハイムは1959年生まれのドイツのチェンバロ、オルガン奏者で、このBWV988は1994年に録音されたものです。昨夜、カプリッチョのCDの整理をしていたとき、ひさしぶりにこのCDを手にし、そのとき、今日はこれをきこうと決めました。

しかし、このあと外出することになり、時間があまりないので、いまは2枚組の1枚目、つまりアリアと第15変奏までをきいてでかけることにし、のこりは今夜にでもきくことにします。この「ゴルトベルク」が2枚組なのは、くりかえしを励行しているためですが、80分10秒という録音時間なので、ずいぶんぜいたくな2枚組です。なお、楽器は、ヨープ・クリンクハマーが1994年に製作した、ジャーマン・フレンチ・タイプのチェンバロです。

CD : 10 577/78(CAPRICCIO)

10 577/78

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昨日きいたシュタイアーによるBWV767(記事は「『おお神よ、汝義なる神よ』 BWV767 [3]」)は、「EARLY WORKS」と題されたCDに収録されたもの。このCDには、題名どおりバッハ初期の作品がいくつか収録されています。これからきくのは、そのなかのBWV818aで、このイ短調の組曲は、BWV818の改訂稿で、あらたに前奏曲がつけられたものです。なお、バッハは改訂にあたり、サラバンドを補筆し、サラバンド・ドゥーブルを削除しましたが、シュタイアーの演奏ではサラバンド・シンプルとサラバンド・ドゥーブルも演奏されています。

CD : HMC 901960(harmonia mundi)

HMC 901960

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これからきくのは、9節からなるコラール・パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」です。このBWV767、当ブログではすでに、ヴァインベルガーのオルガン、ホグウッドのクラヴィコードできいているので、これからきくシュタイアーの演奏で3度目ということに。シュタイアーの演奏楽器はチェンバロで、先週きいたボウヤーによるトッカータ(ふつうチェンバロで演奏されるところをオルガンで)とは逆のパターンです。

CD : HMC 901960(harmonia mundi)

HMC 901960

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これからきくのは、コープマンたちによる「われは喜びて十字架を負わん」です。このBWV56は、三位一体節後第19日曜日のためのカンタータで、バス歌手たちがこぞって録音する名作です。コープマンの録音には、CDとDVDがあり、ともにクラウス・メルテンスが歌っています。「『神の時こそいと良き時』(哀悼行事) BWV106」と「『心と口と行いと生きざまもて』 BWV147 [2]」できいているDVDにしようかとも思いましたが、今日はCDを選びました。

CD : CC 72217(Challenge Classics)

CC 72217

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昨夕から天気予報どおりに雨が降りはじめ、今日も強い雨が断続的に降っています。この雨は明日まで降り続けるようで、秋らしい晴天は月曜日までおあずけです。さて、ケヴィン・ボウヤーのオルガンできいてきたクラヴィーアのためのトッカータ、これからきくのは最後のBWV916です。このトッカータは、「協奏曲風の3楽章構成による作品で、クラヴィーア・トッカータの中では特異な存在」(『バッハ事典』)です。

CD : NI 5377(Nimbus Records)

NI 5377

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午前中は秋らしい爽快な晴天でしたが、午後になると突風が吹きはじめ、曇りがちの天気になってきました。どうやら天気予報どおり、夕方には雨が降ってきそうな感じです。さて、ケヴィン・ボウヤーのオルガンできいているクラヴィーアのためのトッカータ(の一部)ですが、これからきくのはBWV913です。このニ短調のトッカータは、これまできいてきたトッカータと同じように多部分からなっていて、「即興的な部分と快活なフーガのペアを2つ連ねたもの」(『バッハ事典』)です。

CD : NI 5669/70(Nimbus Records)

NI 5669/70

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これからきくのは、1736年10月7日にライプツィヒで初演された「しのび流れよ、戯るる波」です。このBWV206は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世の誕生日祝賀のための世俗カンタータで、当時の政治的情勢をみてとれるような歌詞(作者不詳)をもっています。

ところで、一昨日きいたBWV201もそうでしたが、世俗カンタータの録音は、一部の有名曲をのぞきとてもすくなく、ピリオド楽器によるものもごくわずか。すぐれた作品なのに、ちょっともったいない気がします。なお、今回の演奏はコープマンたちによるものです。

CD : WPCS-5991/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-5991/4

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ケヴィン・ボウヤーのオルガンによる、クラヴィーアのためのトッカータ(BWV910~916)、昨日は世俗カンタータをきいたので休みましたが、今日は一昨日の続きでBWV912をききます。このトッカータは、やはり多部分からなり、とちゅう静謐な嬰へ短調のフーガが挿入されるなど、それぞれの部分がとても多彩で、おもしろくきくことができます。ただし、そのぶん統一感はありませんね。

CD : NI 5669/70(Nimbus Records)

NI 5669/70

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今日は10月5日ということで、「おのが幸を讃えよ、祝されしザクセン」(1734年10月5日に初演)をきこうと思い、過去の記事をさかのぼってみてみると、手持ちのCD(レオンハルトとコープマン)はすでにきいていしまっていることが判明。なので、そのかわりに「急げ、渦巻く風ども」(演奏はコープマンたち)をきくことにしました。このBWV2101は、1729年の秋に初演されたとみられる音楽劇。特定の人物や日時にしばられないこの音楽劇は、コレギウム・ムジクムとの定期演奏会で、くりかえし上演された可能もあります。

CD : WPCS-5705/7(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-5705/7

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先週きいたバンジャマン・アラールのオルガンによるBWV911。クラヴィーアのためのトッカータは、オルガンのための作品だという説もあり、アラールようにこれを実践したかたちのCDも、チェンバロやピアノにくらべると少数派ながらいくつかあります。そこで、今週は、先週きかなかった、BWV910、BWV912、BWV913、BWV916の4曲を、ケヴィン・ボウヤーのオルガンでききたい思います。まず今日きくのは、嬰ヘ短調のトッカータ。オルガンは、オーデンセ(デンマーク)の聖ハンス教会のマルクッセン・オルガンです。

CD : NI 5647/8(Nimbus Records)

NI 5647/8

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三位一体節後第18日曜日のためのカンタータで現存するのは、「主キリスト、神の独り子」と「神にのみわが心を捧げん」。「主キリスト、神の独り子」は2008年、「神にのみわが心を捧げん」は2009年と、このブログではどちらもきいてしまっているのですが、今日は、さきにきいた「主キリスト、神の独り子」を再度きくことします(演奏はガーディナーたち)。このBWV96はいわゆるコラール・カンタータで、牧歌的なコラール合唱(定旋律はアルト)にはじまります。

CD : SDG 159(SDG)

SDG 159

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これからきくのは、月曜と火曜にもきいたバンジャマン・アラールの「アンドレアス・バッハ写本」と題されたCDから、ハ短調のトッカータです。アラールはこのBWV911をオルガンで演奏していて、BWV910~916のトッカータはオルガンのための作品とする説を実践したかたち。多部分からなるBWV911をオルガンできくと、やはり多部部からなる有名なニ短調のトッカータとフーガを想起させられます。もっとも、奔放なBWV565にくらべれば、こちらのトッカータはちょっとおとなしめですが。

CD : Hortus 045(EDITIONS HORTUS)

Hortus 045

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