OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ソウル歌謡といっても、それは日本の!

2013-05-11 15:54:39 | 歌謡曲

白い小雨の物語 / ジュンとシュク (CBSソニー)

現在、ほとんど良くない日韓関係の所為でしょう、以前はあれほどテレビに出まくっていた韓流スタアが、最近はめっきり露出も少なくなりましたですねぇ……。

個人的にはコリアンだから、どうのこうの、なぁ~んていう気持はありませんが、財界やプロスポーツ界はもちろん、芸能界におけるその役割と存在感の大きさは、在日も含めて、やはり無視することは出来ないのが現実でしょう。

それを好き嫌いで論じるのは、もちろん自由!

さて、そこで本日掲載したシングル盤は韓国から出稼ぎしていたジュンとシュクが昭和46(1971)年頃に出したとされる1枚なんですが、ジャケ写をご覧になればご推察のとおり、彼女達は双子デュオです。

そして歌っているのが、当時流行のソウル歌謡がど真ん中♪♪~♪

特にA面の「白い小雨の物語」は作詞:石坂まさを&作曲:鈴木邦彦による、幾分下世話なグルーヴ感がクセになる世界で、リズムとピートに付された変則的なノリが竜崎孝路の編曲によって、なかなか面白い味に出まくっているんですねぇ~♪

当然ながらジュンとシュクのカタコトな日本語による歌唱には、ツインズならではのハーモニーが用いられたパートもありますから、欧陽菲菲とリンリン・ランランがミックスされたように感じられるかもしれません。

残念ながら大きなヒットにはなりませんでしたが、ジュンとシュクの日本制作のレコードは、ほとんどに同じフィーリングが横溢しているようです。

と書いたのも、実はジュンとシュクは韓国では既にパール・シスターズとして昭和40年代前半から人気を集めており、本来の芸名(?)はベ・イン・スクとベ・イン・スンだという事をサイケおやじは最近知りました。

つまりジュンとシュクとして日本デビューした時は、それなりに年齢が高かった事から、決してアイドル人気を狙っていたものじゃ~なくて、極言すれば韓流ソウル歌謡路線で売られていたのかもしれません。

ちなみにサイケおやじはジャケ写も含めて、彼女達のポートレイトを見ても、どちらがジュンとシュクなのか、全く分からないんですが、思えば今でもコリアンバー&キャバレーには、彼女達のようなホステスさんが働いていますからねぇ~~♪

積極的に遊びに行くことはありませんが、妙に親しみ易いルックスである事は確かですから、もうひとつブレイク出来なかったのは勿体ない……。

ということで、冒頭に述べたような事情であれば、現在の我国ではジュンとシュクの音源が復刻される可能性は低いのでしょうか?

サイケおやじは韓国の政治的言い分には全て承服出来ませんが、つまらない部分に拘って、他の素敵なものを無視してしまう事も納得は決して致しません。

そして当然ながら、十人十色の好き嫌いも否定する気は毛頭ありませんから、せめて好きなレコードを聴く時ぐらいは、そんなことは忘れていたいし、少なくともジュンとシュクに関しては、そういう姿勢でいるのでした。

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5 コメント

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Unknown (安木松太郎)
2013-06-07 12:41:22
おお!これは!パールシスターズが日本でデビューしていたと言う噂は本当だったんですね!

彼女たちは韓国ロックの父と呼ばれる天才ギタリスト、シン・ジュンヒョンのプロデュースによって68年にデビュー。彼の作曲であるニマ!(いとしき人よ!)やコピハンジャン(コーヒー一杯)ナパルパジ(ラッパズボン)などのヒット曲がありますが、いずれも日本のGSに負ける事のない素晴らしいガレージロックの名曲です。

Pearl Sisters  または 펄 시스터즈 님아  커피 한잔 などでようつべを検索すると結構ヒットします。
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Unknown (安木松太郎)
2013-06-07 12:45:28
ハングルを入力したのですが文字化けしてしまいましたね。失礼いたしました。Pearl sisitersだけでも十分ヒットすると思います。ガレージ好きにはたまりません。
返信する
パールシスターズ最高♪ (サイケおやじ)
2013-06-07 14:26:55
☆安木松太郎様
コメント&ご紹介、感謝です。

いゃ~、パールシスターズ、スパッとツボを直撃されましたよ♪ エレキ&GS歌謡の味わい、韓国語の歌詞が、これまた妙にサイケデリックなムードを強く感じさせますねぇ~~♪

実はここに書いた中身は最近、韓国へ出張する事が多いので、現地の人から仕入れた話なんですよ。
パールシスターズ云々は、まさにそれです。

韓国からの出稼ぎスタアが昭和40年代から多かったのは、例えばハニー・ジューンとか、なかなかの実力派なんで、当然とも思えます。

ちなみにジュンとシュクでは、もう1枚、「月にぬれた花 」という日本盤シングルを私有していますので、いずれ掲載したいと思います。

また次に韓国へ行った時には、パールシスターズのレコードは絶対にゲットしてくる決意でいますよ。

また何か面白い歌手&グループをご存じならば、ご紹介下さいませ。
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Unknown (安木松太郎)
2013-06-07 16:59:34
いきなりの書き込みにもかかわらずお返事を頂きありがとうございます。

パールシスターズは、法律施行以前にDLした曲を毎日のように通勤の車内で聞いているもので、ネットで彼女たちに関してもっと何か情報はないか?と調べていた所、こちらのブログにたどり着いたしだいです。日本でデビューしていたとは大変驚きました。

でもこの頃は本国でも彼女たちの人気のピークは過ぎていたようですし、日本でもGSブームが去ってしまっていたので、正直デビューが遅すぎたと言う気もします。(彼女たちの本質はあくまでもロックです!)もっとも当時は「イムジン河」に象徴されるように日本の世論は圧倒的に親北朝鮮でしたからねえ・・。

昭和40年代の韓国にはほかにも面白い歌手やバンドがゴロゴロ居るようなので(やはり米軍基地あるところにバンドあり?)情報が入り次第お伝えできたらと思います。

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韓国の事情 (サイケおやじ)
2013-06-08 12:22:49
☆安木松太郎様
コメント感謝です。

こちらこそ、素敵な情報を提供していただきまして、嬉しいかぎりです。

確かに彼女達の本質はロックだと思います。
ただ、韓国におけるロックの位置づけが日本とは微妙に異なっている感じもします。
我が国よりも、かなりストレートにやっていた気がしますねぇ。
というか、我が国の歌謡曲が朝鮮半島のモードを使っている事は昭和歌謡曲成立の基本と思われますが、ロックは欧米ユダヤ人モードの8ビート的展開ですから、ど~しても日本人は妙に構えてしまうんでしょうか?
もちろん黒人音楽のエッセンスがみっちり入っているわけですが(微笑)。

ちなみに韓国は米軍関係者から放出されたと思われるジャズのオリジナル盤が安価な中古であったりしますから、要注意ですね。
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